ENEOS Xploraは7月1日、新潟県胎内市の中条事業所において、天然ガスの生産過程で発生する産業廃棄物の汚泥を、三菱ガス化学ネクストが実施する試験研究の材料として提供し、再資源化に向けた取り組みを開始したと発表した。
アップサイクルの可能性を探る試験研究
三菱ガス化学ネクストの樹脂製品技術を活用し、汚泥廃棄物を建材や家具などの造形品にアップサイクルできるかを調査する。ENEOS Xploraは中条事業所で70年以上にわたり石油・天然ガスの開発・生産を行ってきた。生産過程で地下から発生する汚泥は通常、産業廃棄物として処理しているが、操業に伴って継続的に発生するため、適正な処理とともに、さらなる削減や有効活用の可能性が課題となっていた。
試験の詳細と目的
今回の試験研究では、従来は産廃処理を前提としていた汚泥について、新たな価値を付加した資源として活用できるかを検証する。試験研究の実施者は三菱ガス化学ネクストで、ENEOS Xploraが無機汚泥を提供する。試験目的は、不飽和ポリエステル樹脂を主体とする熱硬化性プラスチックの材料の一部として使用できるかを検証することであり、試験研究期間は2026年9月末までを予定している。
オープンイノベーションラボの一環
本取り組みは、産官学の協業先と連携して新たな事業アイデアを創出する拠点「中条共創の森オープンイノベーションラボ『Nakajo Open-innovation Lab (NOiL:ノイル)』」の取り組みの一環として実施する。ENEOS Xploraは、エネルギーの安定供給に加え、石油・天然ガス生産現場における環境負荷低減に取り組んでおり、今回の試験研究で得られる知見を活かし、循環型社会の実現を目指した取り組みを進めるとしている。



