Microsoftは2026年6月23日(米国時間)、Windows 11バージョン25H2および24H2向けのプレビュー更新プログラム「KB5095093」を公開した。本更新プログラム(OSビルド26200.8737および26100.8737)には、エクスプローラーのパフォーマンス改善、Windows Updateの柔軟性向上、Bluetooth接続の信頼性強化など、多数の新機能と改善が含まれている。ただし、これらの機能の大部分は段階的に展開されるため、更新プログラムをインストールしてもすぐに利用できるとは限らない。幅広いユーザーへの展開は、7月14日のセキュリティ更新プログラム以降が見込まれている。
エクスプローラーの大幅な改善
エクスプローラーのホーム画面では、ファイルにマウスをホバーすると「ファイルの場所を開く」や「Copilotに質問」などのコマンドがクイックアクションとして表示されるようになった。また、エクスプローラーの起動速度と全体的なパフォーマンスが改善され、管理者モードで起動した際にOneDriveショートカットが動作しなくなる不具合も修正された。
さらに、ホーム画面でOneDriveファイルが「お気に入り」セクションに重複表示される問題や、アドレスバーが二重バックスラッシュと引用符をサポートし、ドロップダウンメニューが開いたままになる不具合も修正。ファイル名の変更時に発生するテキスト選択の異常や変更遅延の問題も改善された。
explorer.exeの信頼性も向上。サードパーティの認証情報プロバイダーに関連するログイン画面やロック画面の問題、タスクバーアイコンが空白の灰色プレースホルダーとして表示される不具合、OneDrive同期中に「ホーム」に移動する際の操作性が改善された。
タスクバーとUIの刷新
タスクバーのウィジェットが刷新され、マウスホバーによるウィジェット表示が廃止され、通知やバッジの抑制など従来の過剰な演出が縮小された。タスクバーの配置を「左寄せ」に設定している場合、左端クリックでスタートメニューを開く動作の信頼性が向上した。また、タスクバーの通知バッジが正しく表示されない不具合も修正された。
位置情報サービスを無効にした場合、関連する設定項目がグレー表示されるようになり、ユーザーの混乱を防止。ゴミ箱内のアイテム削除時に内部ファイル名が誤って表示される不具合も修正された。
Windows Updateとシステムの柔軟性向上
Windows Updateの「更新の一時停止」の上限が撤廃され、従来の5週間から最大35日、さらに上限なしで一時停止できるようになった。日付選択もカレンダーコントロールに変更され、より直感的な操作が可能になった。
新たに「ポイントインタイムリストア」機能が導入され、システム全体を数時間または数日前の状態に回復できる。メモリ管理ポリシーも改善され、32GB以上のメモリを搭載したPCでは、より大規模なローカルAIモデルが実行可能になった。
システムシャットダウン時のバックグラウンドインテリジェント転送サービス(BITS)のシャットダウン時間が短縮され、新しいセキュアブート証明書を自動受信するデバイス範囲も拡大。設定アプリの「システム」→「リモートデスクトップ」からリモートデスクトップを有効にする際のダイアログデザインも刷新された。
Bluetoothとプリンタの改善
Bluetooth接続の信頼性、デバイスの互換性、オーディオの安定性が改善された。ハンズフリーデバイスのミュート状態とWindows内部のマイク状態がずれる不具合も修正。AirPodsのペアリングモードにおける認識速度が向上し、Beats Studio Proヘッドホンのマイクの信頼性も向上した。
Bluetoothデバイスの削除時に「削除に失敗しました」と誤表示されるエラーも修正。休止状態からの復帰時におけるBluetoothオーディオデバイスの再接続時間が短縮された。ペアリング済みの携帯電話からの着信音は、PC側で通話に応答するまでは携帯電話側で再生され、応答後にPC側に切り替わるよう変更された。また、Windowsの「応答不可モード」有効時は、ペアリングされた電話からの着信音がPC上で鳴らないようになった。
新しいプリンタのインストールでは、対応機器においてIPP(Internet Printing Protocol)がデフォルトで選択される。
アクセシビリティ機能の強化
アクセシビリティ機能として「スクリーンティント」が新たに導入された。拡大鏡は拡大率の直接入力に対応し、拡大鏡バーから直接拡大率を変更できるようになった。音声アクセスおよび音声入力がフランス語、ドイツ語、スペイン語をサポートした。
ネットワーク、仮想化、企業向け機能
機密仮想マシン(CVM)のネットワークスループット向上を目的にSR-IOVがデフォルトで使用されるようになり、Hyper-V仮想ネットワーク設定も改善。Windowsネットワークスタックの信頼性が向上し、Wi-FiやIPv6 VPNが改善された。VPNを使用したミラーリングネットワークモードにおけるWSL(Windows Subsystem for Linux)の動作も改善。ドメインコントローラー間のNetlogonセキュアチャネル接続や共有ネットワークリソースへの接続も改善された。
その他の改善
標準HDオーディオドライバーの信頼性向上、検索関連のグループポリシー設定の信頼性向上、タッチパッドの右クリック領域のサイズ調整対応、一部のインストーラーやアプリが予期しないUAC(ユーザーアカウント制御)を表示する問題の修正、複数ディスプレイ環境でのスクロール表示の改善、絵文字パネルのGIFプロバイダーをGIPHYへ変更など、細かな改善や不具合修正も多数含まれている。



