MBSテレビ『住人十色〜家の数だけある 家族のカタチ〜』(関西ローカル、毎週日曜午後5時)の27日放送回では、「新築よりリノベがお得?公園につながる明治生まれの京町家」と題し、築110年以上の京町家をリノベーションした家族の暮らしに密着する。
建築家の夫が選んだリノベーション
番組MCを務める俳優の駿河太郎と三船美佳が訪れたのは、京都市伏見区に建つ一軒家。外観は新築のように見えるが、実は明治時代に建てられた築110年以上の京町家を、建築家の夫が自らリノベーションしたものだ。
住人は建築家の夫と歯科医師の妻、そして2人の子ども。2年前にこの家に移り住んだ。玄関を入ると、縦に長い約21帖ものリビングダイニングキッチン(LDK)が広がる。もともとは「うなぎの寝床」と呼ばれる間取りで、窓が一つもない暗い空間だったが、現在は長いリビングの先に大きく開けた窓があり、その先には公園が広がる。
公園とつながる開放的な土間
かつては小さな扉しかなかった家の裏側は、公園と行き来しやすいよう大開口に改装。家から直接公園に飛び出して遊べるようになった。大開口がある部屋の床は土間で、中央にはやわらかく吸水性・耐火性に優れた大谷石を敷いている。窓際は夫が仕事をしたり、将来は子どもが宿題をする場所としても活用できる。
このような公園と家をつなぐ贅沢な空間は、新築ではなくリノベーションだからこそ実現したという。共働きで忙しい夫妻は、妻の実家がある伏見の近くで家を探していたところ、偶然この物件を見つけた。家の裏手が公園に面した珍しい物件で、妻はすぐに子どもを連れて遊びに行けると即決したが、町家特有の暗さには不安を感じていた。
暗さを克服した工夫
建築家の夫は新築ではなくリノベーションを選択。必要な柱だけを残してスケルトンにし、ほとんどの部分をフルリノベーションした。明治時代の法律で建てられた家は敷地いっぱいに建っているが、更地にして現代の法律で建て替えると半分近いサイズになってしまう。リノベーションにすることで、広々としたスペースを確保できたのだ。
町家にありがちな暗さを克服するため、天井に天窓を設置。2階の廊下の床にはアクリル素材を使い、1階にも光を透過させる工夫を施した。また、デッドスペースになりがちな階段下には洗面台を設置し、空間を有効活用している。
家族の笑顔を生む環境
妻は「子どもたちにとっても、私にとってもいいですね。家の中でケンカしても、外に出て遊んでいたら仲良くなるという場面が多くて。公園に出られる環境はありがたいなと思っています」と語り、リノベーションによって生まれた開放的な暮らしを喜んでいる。



