香典をQRコード決済で対応、アスカネットが新システム運用開始
香典をQRコード決済で対応、アスカネットが新システム運用開始

アスカネット(広島市)は、葬儀会場で参列者が受付端末を通じてキャッシュレスで弔意を示すシステムの運用を5月から始めた。日常生活では約8割以上がキャッシュレス決済を利用している一方で、葬儀での香典は約9割が現金で支払われているという。

香典のキャッシュレス化のメリット

同社によると、利用者側は事前準備(香典袋・記入)が不要で、突発的な参列にも対応可能。葬儀社にとっては現金管理業務の削減や未回収リスクの低減ができ、喪家側は受付対応の負担軽減や葬儀費用との調整が可能になるという。

システムを開発した担当者は「故人への弔意の気持ちは、いつの時代も変わることのない大切なものです。一方で、その気持ちを伝える手段や受付方法は、時代とともに多様化していくべきだと考えています。手続きがより簡便になることで、ご遺族の負担が軽減され、大切な方を偲ぶ時間をより多く確保できるようになります。また、葬儀社の業務負担を軽減することで、ご遺族へのサポートにより多くの時間を充てることが可能となります」とコメントした。

京都仏教会が「おまいりPay」を開発

京都仏教会は今年4月、信教の自由を確保した宗教取引のキャッシュレス決済「おまいりPay」をバリューデザインと共同開発した。寺院・神社などの宗教法人での決済に限定し、一般的な商用決済とは分離しているのが特徴で、各寺院・神社の個別名称は決済事業者に開示しないことで参拝者の信教の自由を確保している。

金閣、銀閣で既に整備されているほか、東寺でも導入予定だ。京都仏教会は寄進や賽銭でのシステム活用も検討しており、開発を進めている。