山形県米沢市の名湯・白布温泉と福島・桧原湖を結ぶ「西吾妻スカイバレー(県道米沢猪苗代線)」が紅葉の見頃を迎えている。高低差約600メートルを一気に駆け抜ける道程は植生の変化が激しく、山頂からは鮮やかな絶景が広がる。運が良ければ「幸せの使者」と呼ばれる白いサルに出合えることもあるという。
ジェットコースターのような山岳ドライブコース
スカイバレーは磐梯朝日国立公園内の全長17.8キロの山岳ドライブコース。途中には芸術的なヘアピンカーブ「東鉢山七曲り」や、開湯約700年とされる白布温泉、雄大なスキー場やハイキングが楽しめる天元台ロープウエーなど見どころが満載だ。
9月下旬に麓の米沢市から3回車で走ったが、いずれも雲に包まれ周囲は何も見えなかった。下界との温度差は6~7度あり、半袖では肌寒かった。対向車も後続車もほとんどおらずドライブとしては快適だったが、絶景を拝めたのは10月に入ってからだった。
頂上からの絶景と紅葉
頂上付近の白布峠の展望台からは、福島側に桧原湖と磐梯山、山形側では飯豊連峰や朝日連峰まで望める。紅葉もナナカマドやヤマウルシが描き出す風景が見事だ。
天然記念物の白いサル
山頂から下りてくると、白布温泉付近でサルの群れに出合った。人に慣れているようで、車が近づいても逃げる様子も見せず餌を探している。中には車が通るのを立ち止まってやり過ごす姿も見られた。
このサルの群れは天然記念物に指定されており、「山頂付近と白布温泉に30~50匹規模の猿の群れが生息していて、その中に現在5~7匹の白猿がいる」という。令和4年に撮影された生まれたばかりのメスの「さくら」は、今年の夏も確認されている。
冬季閉鎖で美しい幽谷に静かな時間が訪れる前に、紅葉と白いサルを求めて出かけてみてはいかがだろう。