愛知県内のあしなが高校奨学金、採用率57% 4年連続希望者の半数程度
愛知のあしなが奨学金、採用率57% 4年連続半数程度

病気や事故で親を亡くした子どもを支援する「あしなが育英会」(東京)の高校生向け奨学金で、愛知県内の採用率が2026年度も56・8%となり、希望者の半数程度しか支給されない状態が4年連続となった。

申請急増で支給追いつかず

同会によると、2026年度の高校奨学金(月額3万円)の県内申請者数は185人で、このうち支給が決まったのは105人だった。2022年度までは申請者が80人程度で、大部分に支給されていたが、運用が見直され「貸与と給付の併用」から「全額給付」に変わったことで申請が急増。支給を増やしても希望に追いつかない状況が続いている。

物価高で進学断念考える割合2割

同会が今年8月に全国の高校奨学生の保護者へ実施した実態調査では、物価高の影響で実質所得が5年間で約20万円減少。進学断念を考えている高校生は21・5%に上った。

学生ボランティアが街頭募金

こうした実情を知ってもらい募金を呼びかけようと、大学生ボランティアらで作る「あしなが学生募金事務局」は17、18、24、25日に名古屋駅前やJR尾張一宮駅など県内10か所で街頭活動を行う。高校1年時に母親を病気で亡くし、奨学金で進学した東海学園大2年の学生(19)は「子どもたちが教育の機会を得られるようご協力をお願いしたい」と話している。