LINEヤフー前会長の川辺健太郎さんは6月の退任後、人工知能(AI)を駆使して1人で事業を営む「ソロプレナー」として活動を始めた。約3万人の部下を抱える巨大組織のトップから、AIが「社員」の1人社長へと転身した川辺さんに、会社や働き方はどう変わるのか聞いた。
AIに衝撃を受けた合宿での出来事
ソロプレナーになろうと思った理由について、川辺さんは「一番の理由は、AIがすごすぎるから」と語る。昨年11月に若手起業家たちと合宿した際、20代の参加者が会議室で仕事をしていた。パソコン画面をのぞくと、複数のAIエージェントが製品の仕様をめぐって議論していて、彼はその様子を見守っているだけだったという。「時代が変わるな、と衝撃を受けました」と振り返る。
大組織のストレスから解放された効率的な働き方
LINEヤフーでは3万人近い部下がいて、「若干、『大組織疲れ』はあったと思う」と川辺さんは打ち明ける。ほぼ一日、部下の人生相談で終わることもあったといい、決定にも時間がかかっていた。一方で「AIと仕事してみると、そういうストレスが一切なく、ものすごく効率的で滑らかに仕事ができる。これからの時代は、こっちなんじゃないかと思った」と話す。
また、「大企業で何かを小さく始めようとしても、ガバナンスやルールの壁があり、3カ月ぐらいはかかる」と指摘。「今は意思決定は自分1人だから、スピード感がまるで違う。AIを使えば簡単なことなら1日で始められます」と語った。
大企業の優位性は薄れているのか
大企業の優位性が薄れているかとの問いに対し、川辺さんは「以前は組織力がある大企業…」と話し始めたところで、記事は有料部分に続く。



