ニチレイシステム障害、ロシア系ハッカー集団が犯行声明 データ公開要求
ニチレイシステム障害、ロシア系ハッカー集団が犯行声明

冷凍食品大手「ニチレイ」のシステム障害を巡り、ランサムウェアを使うロシア系のハッカー集団が闇サイト上に犯行声明を公開したことが明らかになった。同集団はニチレイから盗んだと主張する社内データの一部を公開し、データ流出を防ぎたい場合は連絡するよう求めている。

犯行声明とデータ公開の詳細

複数のセキュリティー関係者によると、犯行声明とデータは21日夜に公開された。身代金に関する言及は確認されていない。公開されたデータには、従業員の個人情報や商品管理、取引先の情報など社内文書とみられるファイルが含まれていた。

攻撃を仕掛けたと主張するのはハッカー集団「RansomHouse」。セキュリティー会社「三井物産セキュアディレクション」(東京)によると、2021年頃から世界中の約190の企業などを標的にした活動が確認されている。昨年10月には、事務用品通販大手「アスクル」への攻撃を主張し、同社の取引先や個人情報のデータを公開した。

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ニチレイの対応と専門家の分析

ニチレイは読売新聞の取材に対し、「犯行声明は確認している。攻撃の詳細などは調査中のため情報開示を差し控える」(広報)とコメントしている。

セキュリティー会社「S&J」(東京)の三輪信雄社長は「サイバー犯罪グループは、消費者への影響が大きく身代金の支払いが期待できるとみて大手流通網を相次いで攻撃している」と分析している。

ケンタッキーやイオンなど影響広がる

日本ケンタッキー・フライド・チキンは22日、取引先のニチレイが不正アクセスを受けた影響で制限していたメニューや営業時間の短縮を、同日から通常営業に切り替えたと発表した。全店舗が対象となり、ケンタッキーは「食材の納品体制が整ったため」と説明している。

ニチレイは17日、食品工場からの製品の出荷や冷蔵倉庫の入出庫を一部再開したと発表していた。ニチレイが順次業務を再開したことに伴い、同社に商品の配送を委託しているスーパーや外食企業でも納品が正常化しつつある。冷凍食品など一部商品が欠品していたイオンも、22日までに全国の店舗で納品を再開したという。

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