2025年、「残クレ(残価設定ローン)」がSNSを中心に話題となった。新車購入時に残価を設定して組むローンのことで、「煽り運転で購入した車」「マイルドヤンキーに好かれる車」など、どちらかと言えば揶揄(やゆ)するような使われ方をしているようだ。YouTubeでは、残クレアルファードを揶揄した曲の動画が1000万回近くも再生されている。
残価設定ローンとは何か
残クレとは、将来の下取り額(残価)を設定した上で、その他の部分の購入費を借り入れるローンのことだ。例えば300万円の車を入手する際、残価を100万円に設定すれば、ローンでは200万円分だけを返済すれば良い。
ただし通常のカーローンとは異なり、返済が完了しても所有権は利用者に移らない。200万円分を返済した後は、一般的に次のような3パターンがある。
- (1)残価分を支払い、車を入手する
- (2)車を返却する
- (3)別の車に乗り換える
(1)の場合は車の所有権を取得できる。しかし、その際は残価分の現金を用意しなければならない。残価設定ローンを組むのは資金が少ないためで、(1)を選択する可能性は低い。
(2)や(3)の場合、基本的に追加費用は不要だが、走行距離や経年劣化、事故歴などで車の査定額が残価設定額を下回った場合、不足分を支払う必要がある。
なぜ「アルファード」と「残クレ」が結び付いたのか
最近の物価高により残価設定ローンはアルファードだけでなくスマホ、ひいては住宅にまで広がろうとしている。そもそも残クレはどのようなものなのか。現状と今後の動向を探っていく。



