AIを導入したにもかかわらず、業務の大部分が効率化・自動化されていないと感じる企業もあるだろう。Notion(ノーション)は、AI活用を4つのレベルに分類し、企業が直面する問題を指摘する。AI活用の進化を阻む壁とは何か。
レベル3の前に「大きな壁がある」——AI活用の4つのレベル
Notionは、メモやドキュメント作成、タスク管理、データベースなど、仕事やプライベートで使う多様なツールを1つにまとめた「オールインワン・ワークスペース」を提供するサービスだ。
米Notion Labsの共同創業者兼CEOのIvan Zhao(アイバン・ザオ)氏は、企業におけるAI活用を4つのレベルに分類する。
レベル1は、AIを「思考のパートナー」として使う段階だ。ChatGPTやGeminiなどに質問し、アイデア出しや情報の整理を行う。レベル2では、AIを「アシスタント」として活用する。質問に答えてもらうだけでなく、特定のタスクを実行させる。
レベル3になると、AIは「独立したチームメイト」へと役割を広げる。人がその都度指示を出さなくても、レポート作成や問い合わせ対応といった、繰り返し発生する業務プロセスを自動で実行する。
さらにレベル4では、AIを「会社OSの一部」として活用する。複数の業務システムとAIエージェントを連携させ、個別の業務だけでなく、企業全体の意思決定や成果創出を支える仕組みを構築する。
多くの組織でAIは個人利用に留まる——日本はさらに顕著
企業によるAI活用は、まだ初期段階だ。Notionによると、世界の企業の57%がレベル1、31%がレベル2の活用に留まっている。レベル3は10%、レベル4は2%にすぎない。日本ではその傾向がさらに顕著で、AIとの対話を通じて業務を効率化するレベル1が66%を占める。
ザオ氏は、AIをアシスタントとして使うレベル2と、チームメイトや組織の一部として活用するレベル3の間には、大きな壁があると指摘する。