米グーグルの研究開発部門グーグル・リサーチは14日、論文や文書の誤りを探すことに特化したAI(人工知能)「ディープレビュー」を一般公開した。AIを使った文書作成が普及するなか、文章の論理や根拠を確かめる作業を支援する。
AIによる生成物を検証する新サービス
論文の執筆や実験の設計をAIが支援しても、その内容を確かめるには専門知識が必要で、時間もかかる。グーグルの研究者らは、AIによる生成物を点検するため、検証する側にもAIの力が必要だと判断した。
点検する文書を論理的なまとまりに分け、複数のAIが分担して精査する。難しい数式や証明には多くの計算資源を割き、別のAIが結果をまとめ、章をまたぐ矛盾や外部の根拠も確認する。数式の誤りや論理の飛躍、主張を支える根拠の不足なども探す。
人間が書いた文書も点検対象
AIで書いたかを見破る趣旨ではなく、人間が書いたものも含め、内容を点検するのが目的だ。論文だけではなく、プレゼン資料や契約・財務文書の点検にも使える。
これまでも文書を点検するAIはあったが、誤りを見つけるAI自体にも誤りがあり得るという課題がある。記事後半には、開発の狙いやAIの限界についての開発担当者へのインタビューが掲載されている。