Colt、東京―大阪間の新ルート「東阪プラチナコネクト」を発表、遅延30%削減
Colt、東京―大阪間の新ルート発表、遅延30%削減

Coltテクノロジーサービスは10月15日、東京―大阪間を結ぶ新たな通信ルート「東阪プラチナコネクト」を発表した。既存ルートと比較して通信遅延を約30%削減するとともに、当初約25Tbpsのデータ転送容量を確保する。サービスの提供開始は2027年春を予定している。

東京―大阪間に低遅延の第3ルートを整備

Coltは現在、東京―大阪間のネットワークとして「海側ルート」と「山側ルート」を提供している。今回発表した東阪プラチナコネクトは、これらに続く第3のルートとなる。

新ルートでは、既存の2ルートよりも短距離となる光ファイバー経路を活用することで、通信遅延を約30%削減する。データ転送容量は当初約25Tbpsを確保し、顧客の需要に応じて順次拡大する計画だ。

また、既存の山側ルートについても、冗長性を重視する企業やハイパースケーラー向けに、2027年1月に帯域幅を増強する予定。新ルートと合わせて約50Tbpsのデータ転送容量を実現するという。

新ルートの背景と投資計画

新ルートの整備は、金融機関や通信事業者、データセンター事業者などから寄せられた、より低遅延なネットワークを求める声に対応するもの。クラウドサービスやAIアプリケーションの普及に伴い、大容量かつ低遅延の通信インフラに対する需要が高まっている。

Coltは2023年8月、西日本における自社ネットワークの構築を中心に、3年間で約150億円を投じる計画を発表した。今回の東阪プラチナコネクトも、この投資計画の一環となる。

同社は2025年12月に西日本ネットワーク全体の販売開始を発表しており、2026年末までに広島と岡山、2027年1月までに福岡で都市部ネットワークを開通する計画だ。

大阪以西のネットワーク拡張とグローバル接続

大阪以西では、これら3都市のネットワークを含めて計22カ所のPOP(Point of Presence、ネットワーク接続拠点)を新設し、通信インフラの拡充を進める。

Coltは国内ネットワークの拡張に加え、太平洋と大西洋を横断する海底ケーブルを活用し、グローバルネットワークの強化も進めている。

太平洋では、東京とロサンゼルスを結ぶ海底ケーブル「Juno」の利用を2026年5月に開始した。Junoは千葉県南房総市、三重県志摩市、米カリフォルニア州グローバー・ビーチに陸揚げ局を設けている。

大西洋では、米バージニアビーチとスペイン北部ビルバオを結ぶ海底ケーブル「Marea」を活用したサービスを2026年2月に開始した。あわせて、米国東海岸の主要な海底ケーブル陸揚げ局や、データセンター集積地として知られるバージニア州アッシュバーン、ニューヨークなどを結ぶバックボーンネットワークも提供している。