海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの研究グループは、深海の映像から未知の生物を自動で識別する人工知能(AI)を開発したと発表した。これまで専門家の目視に頼っていた作業を大幅に効率化できる可能性がある。
AIが深海の映像から未知の生物を識別
研究グループは、JAMSTECが保有する深海探査機が撮影した映像をAIに学習させ、未知の生物を自動で見つけ出すシステムを構築した。AIは、既知の生物の特徴を学習した上で、それと異なる特徴を持つ生物を未知のものとして検出する。
実際に、このAIを使って深海の映像を解析したところ、これまでに報告されていない可能性が高い生物を複数検出することに成功したという。検出された生物は、専門家による詳しい調査が行われる。
新種発見の効率化に期待
深海は地球上で最も調査が進んでいない領域の一つで、まだ多くの未知の生物が存在すると考えられている。しかし、専門家が映像を一つずつ確認するのは時間と労力がかかり、見落としも発生していた。
今回開発されたAIを活用することで、膨大な量の映像から未知の生物を効率的に発見できるようになり、深海生物学の研究が加速すると期待されている。研究グループは、今後さらにAIの精度を向上させ、より多くの深海調査に活用していきたいとしている。



