智弁学園・杉本投手の力投に角谷捕手が感服「これがエースだ」選抜決勝で奮闘も優勝ならず
智弁学園・杉本投手の力投に角谷捕手「これがエース」

智弁学園・杉本投手の力投に角谷捕手が感服「これがエースだ」

2026年3月31日、第98回選抜高校野球大会の決勝戦が行われ、智弁学園は大阪桐蔭に3対7で敗れた。試合後、智弁学園の角谷哲人主将(捕手・3年)は、エースの杉本真滉投手(3年)の投球を振り返り、「これがエースか」と感嘆の言葉を口にした。

七回の満塁ピンチで見せたエースの責任感

試合は六回に智弁学園が同点に追いついた直後の七回表、大阪桐蔭の攻撃で緊迫した場面を迎えた。無死一塁からバントの構えを見せた打者が2球目を中前に運び、次打者にはバント安打を決められ、一気に満塁の危機に陥った。角谷選手は「揺さぶられた。嫌な場面で仕掛けられた」と焦りを感じたという。

内野陣がマウンドに集まる中、ベンチからは「笑顔で慌てずに帰ってこい」との伝令が。角谷選手も杉本投手に「大丈夫や。自信持って自分に投げてこい」と声をかけた。これまでの4試合すべてに登板した杉本投手には疲れが見えていたが、押し出し四球や安打で4点を奪われる逆境の中でも、投げる球には強い「責任感」が込められていた。角谷選手は、どんな場面でも気持ちをぶらさずにマウンドを守り続ける姿に「これがエースか」と確信した。

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杉本投手も角谷捕手に全幅の信頼を寄せ、「構えたところに投げるだけ」と球数制限ぎりぎりの128球で七回まで投げきった。しかし、この回に3連打や押し出し四球などで4点を勝ち越され、流れを奪われる結果となった。

八回から田川投手がリリーフで奮闘

八回からは球数制限寸前の杉本投手に代わり、田川璃空投手(3年)がマウンドに立った。先頭打者を四球で出すも、角谷選手がすかさず駆け寄り「点差開いてるから、割り切っていこうぜ」と励ました。田川投手は次打者を空振り三振にしとめると同時に二盗も阻止。併殺でリズムをつかみ、八回と九回を無失点に抑える力投を見せた。

田川投手は前回の花咲徳栄戦では5失点を喫していたが、この日は「前の試合より緊張せず、自分の気持ちを球にぶつけられた」と語り、成長の跡を感じさせた。

打線の粘りと六回の同点本塁打

智弁学園の打線も粘り強さを発揮した。三回には志村叶大選手の内野安打で1点を返し、四回には北川温久選手のスクイズで好機をものにした。六回には逢坂悠誠選手が右翼席へソロ本塁打を放ち、同点に追いつく。「狙っていた」という内角低めの直球をすくい上げた逢坂選手は「あの場面は同点に追いつくことが最優先。後ろにつなぐという気持ちで打ったら、本塁打になった」と振り返った。

しかし、七回に杉本投手が打ち込まれ、逆転を許す。その裏、八木颯人選手と角谷選手の連打で2死一、二塁と反撃の機会を作るも、あと一本が出ずに終わった。

夏の甲子園に向けての決意

優勝には届かなかったが、智弁学園は厳しい戦いを勝ち抜いて決勝に進出した。角谷選手は「この悔しさは日本一でしか晴らせない」と語り、夏の全国高校野球選手権大会に向けてのレベルアップを誓った。チームはこの悔しさをバネに、甲子園を去った。

一方、大阪桐蔭は4年ぶり5度目の優勝を果たし、走者を進める打撃を徹底した戦いで勝利をつかんだ。智弁学園にとっては、終盤に本塁が遠かったことが敗因の一つとなった。

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