プロ野球北海道日本ハムファイターズの2軍本拠地移転問題が最終局面を迎えている。現在の千葉県鎌ケ谷市から北海道内への移転候補地は、苫小牧市、恵庭市、江別市の3市に絞られ、早ければ2026年6月中にも正式発表される見通しだ。球団との協議が大詰めを迎える中、各自治体は誘致に向けたアピールを強化している。
球団幹部「交渉は八回か九回」
球団子会社のFSEで開発副本部長を務める小林兼氏は「3市との交渉は野球に例えれば八回か九回。6月か7月には発表できると思います」と述べ、建設地選定作業が順調に進んでいることを強調した。
現施設の課題
現在の2軍施設は1997年に千葉県鎌ケ谷市に完成。球場のほか室内練習場、選手宿舎「勇翔寮」を併設している。しかし、施設の老朽化に加え、1軍本拠地が北海道に移転した2004年以降は、1軍と2軍の距離が遠く、選手の入れ替えに時間がかかることが課題となっていた。
新施設計画の概要
球団が2025年に発表した計画では、5千人収容の屋根なし球場、室内練習場に加え、札幌市東区にある1軍選手寮も集約する方針。さらに商業施設、ホテル、住宅も併設する大規模開発が想定されている。総事業費は300億~500億円で、野球施設部分は約150億円を見込む。
誘致合戦の行方
各自治体は資金面での支援や用地提供などで誘致を競っている。球団は自治体の財政負担やアクセス環境、周辺開発の可能性などを総合的に判断する。誘致成功は地域経済への波及効果が期待されるため、各市は官民一体となった誘致活動を展開している。
日本ハムの2軍施設移転は、チーム強化だけでなく、北海道内の野球振興や地域活性化にもつながるプロジェクトとして注目されている。今後の動向から目が離せない。



