阪神の藤川球児監督は18日、大阪市の阪神電鉄本社を訪れ、秦雅夫オーナーにシーズン終了の報告をした。今季は球団初のセ・リーグ連覇を果たしたものの、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージではDeNAに4連敗して敗退。3年契約の最終年を迎える来季に向け、「日本一の組織を作る」と宣言した。
オーナー報告後の会見で心境語る
オーナー報告後、藤川監督と粟井一夫球団社長が記者会見した。前日のCS敗退から一夜明け、藤川監督は「昨季は日本シリーズで負けて苦しかったが、今年はさらに苦しかった」と心境を語った。
レギュラーシーズンでは9年目の高橋が先発の柱として活躍し、両リーグ最多の16勝をマーク。工藤、木下ら若手リリーフ陣も台頭した。ただ、野手陣はレギュラーを脅かす若手が育たず、佐藤、森下がともにコンディション不良だったCSで選手層の薄さを露呈。初戦から3試合連続零封負けを喫するなど、得点力不足に泣いた。
左翼手の補強が焦点に
粟井球団社長は「若手の台頭に期待しつつ、外国人などで精いっぱい補強して戦ったつもりだが、結果が伴わなかった」と振り返り、「FA(フリーエージェント)、外国人獲得、トレード、あらゆる手段を使ってウィークポイントを埋めたい」と積極的な補強に乗り出す意向を示した。
対象となりそうなのが、レギュラーが定まらなかった左翼手だ。藤川監督はあえて補強をせず、「枠をあけておく」ことで競争を促し、若手を成長させる方針をとってきたが、定位置をつかむ選手は現れなかった。「2年間チャンスはあった。来年はどうか分からない」と厳しい姿勢をのぞかせた。
現有戦力のレベルアップにも期待
一方、今季飛躍した高橋のように「可能性を秘めている選手がいる」と言い、現有戦力のレベルアップにも期待を寄せた。内外野ともに円熟した選手が多いチームにあって、「当然のように出られた選手が出られなくなることはあってしかるべき」と強調。リーグ3連覇に向け、現レギュラーからポジションを奪い取る選手の出現を望んだ。