日本選手最多の56本塁打を記録し、現在はシカゴ・ホワイトソックスで活躍する村上宗隆。元ヤクルトスワローズ監督の髙津臣吾氏は、ルーキー時代から間近で見てきた村上について「一気にスター選手への階段を駆け上っていった印象が強い」と語る。
ドラフト1位指名の「普通の高校生」
2026年シーズンからメジャーリーガーとしての挑戦を始めた村上は、髙津氏にとって忘れられない選手の一人だ。村上を1位指名したのは2017年のドラフト会議。髙津氏はこの年から二軍監督を務めており、ルーキー時代からプロ野球選手としての歩みを間近で見てきた。
プロ入り直後の印象について髙津氏は「いい体格だな」「よくボールが飛ぶ子だな」といった感想を挙げつつも、ひと言で言えば「素直な普通の高校生だな」というものだったと振り返る。
指導者としての心構えと急成長
髙津氏はすべての新人選手に対して「一野球選手としてはもちろん、一社会人としてきちんと育てなければ」という思いで指導に当たってきたという。特に高校を卒業したばかりの18歳には、出会いがマイナスに作用しないよう心がけていたと述べている。
村上は入団した2018年は年齢も最年少で先輩選手の後をついていたが、シーズン終盤にプロ初打席初ホームランを記録。翌2019年から一軍に定着し、いきなり36本塁打を放って注目選手となった。
不動の四番起用と迷いのなさ
髙津氏が一軍監督に就任した2020年、プロ3年目の村上を開幕から不動の四番に据えた。「何も迷いはなかった」という。前年は143試合にフル出場して36本塁打を記録。リーグ最多の184三振を喫したものの、プロ2年目の19歳としては誰も成し遂げたことのない成績だったと評価している。



