プロ野球クライマックスシリーズ(CS)最終ステージ第1戦が14日、甲子園球場で行われ、横浜DeNAベイスターズが阪神タイガースに2―0で勝利した。先発した平良拳太郎投手は六回途中まで3安打無失点の好投で、自身初のCS白星を挙げた。
完全アウェーの中で躍動した「虎キラー」
甲子園の左翼スタンド上段に設けられたDeNAファン向けの観客席はわずか2区画。完全アウェーの状況の中、平良投手は150キロを超える豪速球は持たずとも、右横手気味に投じる多彩な変化球で阪神の各打者を惑わせた。特に三冠王に輝いた4番の佐藤輝明選手は、レギュラーシーズンで13打数無安打と封じてきたが、この日も内角を有効に使って3打数無安打に仕留め、打線を分断した。
プロ13年目の31歳は「コントロールミスだけはしないように、うまくボール球を使えた」と振り返った。六回2死から大山悠輔選手に二塁打を許したところで降板となったが、代わった変則左腕の岩田将貴投手が後続を断った。六回途中88球を投げ、3安打無失点。格別なCS初白星をつかみ取った。
対阪神好相性を発揮し、五分に戻す
平良投手は今季5勝8敗、防御率3.30ながら、対阪神は5登板で2勝1敗、防御率1.91と好相性を誇った。巨人とのCS第1ステージを2連勝で制したことで、切り札を初戦にぶつけられた格好だ。優勝した阪神に1勝のアドバンテージがある中での戦い。「1戦目を取れれば五分に戻せる。大事な試合を任された以上、全力で行けたら」との言葉通りの快投だった。
同じく甲子園で臨んだ昨年のCS最終ステージは3連敗であっけなく終戦した。「平良は今年一番の投球をしてくれた」と相川亮二監督。ひりつく接戦を投手力で制し、互角の戦いに持ち込んだ。
佐野選手と岩田投手のコメント
六回2死からの本塁打で貴重な追加点を挙げた佐野選手は「強いスイングを心がけた。最高の結果となり、よかったです。全員で勝ち取った1勝だと思う」と話した。
阪神時代は1軍登板がなかった岩田投手は、六回2死二塁で救援し、「プロの世界を教えてくれた球団。ファンにも成長した姿を見せられたと思う」とコメントした。