第78回秋季高校野球県大会は27日、いわき市のヨークいわきスタジアムで準決勝が行われ、聖光学院と光南が決勝進出を決めた。決勝は28日午後0時半から同球場で行われる。両校と、同日午前10時から行われる3位決定戦(日大東北―いわき湯本)の勝者は、10月12日から宮城県で行われる東北大会に出場する。
聖光学院がコールド勝ちで決勝進出
聖光学院は一回、4番塩谷の適時二塁打など5安打を集め、打者9人の猛攻で5点を奪った。その後も着実に得点し、突き放した。
日大東北は一回に2番佐藤の適時三塁打などで2点を返したが、その後は投手陣が粘りきれず、打線も振るわなかった。
日大東北・佐藤選手の意地の一打
5点を先行された一回、打席に入った日大東北の佐藤甲和選手(1年)は初球、内寄りの直球を振り抜き、ライトの頭上を越える適時三塁打を放った。「直球を狙っていこう」というチームの方針通りの打撃で1点を返した。
チームでは秋の大会に向け、球速のある投手がそろう聖光学院を意識した対策を取り入れてきた。打撃練習で近い距離から速球を投げてもらい、目を慣らした。
この日は初回以降、得点を重ねられず敗れたが、東北大会の最後の出場枠を懸けた3位決定戦に向け、「今日の悔しい思いをぶつけて絶対に勝つ」と気合は十分だ。
光南が逆転で決勝へ
光南は1点を追う六回、8番五十嵐の適時打などで2点を奪って逆転。九回には3点を加え、試合を決定づけた。先発の三村は被安打6、1失点で完投した。
いわき湯本は五回に9番鈴木楓の適時二塁打で先制したが、失策が重なり守備で精彩を欠いた。
光南の先発・三村大地投手(1年)は、直球と変化球のコンビネーションでテンポ良く打たせて取る投球を披露し、わずか91球で9回を投げ切った。「どの球種でもストライクを取れる」と制球力に自信をのぞかせた。
その安定した制球力を買われて、秋の支部大会からメンバー入りした。普段の練習では瞬発力や体幹を鍛えるトレーニングに励み、投球の力強さとフォームの安定感が増した。
準決勝では、得意のスライダーやチェンジアップを織り交ぜ、「思った通りに投げられた」と胸を張る。
決勝の相手は今夏敗れた聖光学院。「優勝して東北大会でも勝ち、先輩たちと選抜に出場したい」と前を見据えた。