4月の5000メートルで13分20秒64の好記録をマークした早大の鈴木琉胤(すずき・るい)が、駅伝シーズンへの野心を語った。10月12日の出雲全日本大学選抜駅伝で幕を開け、11月1日の全日本大学駅伝を経て、来年1月2、3日の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)でクライマックスを迎える。上半期で輝きを放ち、駅伝での活躍も期待される選手たちを紹介する。
「だんだんと地力がついた走りができた」
1月の箱根4区で歴代2位の1時間0分1秒をマークする区間賞デビューを飾った大器は、今季も勢いが止まらない。5000メートルで5月の関東学生対校選手権1部2位に続き、6月の日本選手権は学生トップの4位と快走。「だんだんと地力がついた走りができたかな」と前半戦を振り返る。
トラックシーズンの序盤となる3月。早大入学を控えた増子陽太(1年)に1500メートル、3000メートルともに先着を許した。昨年の全国高校駅伝1区で、自身が前年樹立した日本人最高記録を塗り替えたルーキーに対し、「負けず嫌いなところがあるので、今までなら『駅伝からの移行がうまくいかなくて』とか言い訳をして次へというふうにもできたが、それじゃダメだと直感的に思った」と振り返る。
「最重要区間を走りたい」
1年目の活躍で知らず知らず失いかけていたチャレンジャー精神を取り戻すと、練習では増子ら力のある1年生の走りを後ろから観察し、それぞれの良さを吸収。4月に5000メートルで自己ベストの13分20秒64を記録して再び上昇気流に乗り、7月のU23(23歳未満)アジア選手権(中国)では主導権を握って優勝を勝ち取るなど、前半戦を通して抜群の安定感を見せた。
チームは「山の名探偵」こと工藤慎作(4年)を軸に、強力ルーキーの加入で戦力が充実。16年ぶりの箱根路制覇へ期待が高まる中、「最重要区間を走りたい」と語る。エース区間の「花の2区」を視野に、駅伝シーズンでも一段と強さを増した走りを示す決意だ。