全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は4日、新たにバレーボール女子が始まり、計8競技が5府県で行われた。
弓道の女子団体で、豊橋商が10年ぶり5度目の優勝を果たした。カヌー男子スプリント・カナディアンシングル(200メートル)では、豊田工科の水野駆選手が優勝。女子スプリント・カヤックペア(同)に出場した三好の小島千佳・中西水紅選手組が頂点に立った。
悲願の頂点、皆中でつかんだ日本一
決勝戦、5人による団体の最初の射手「大前」として1本目の矢をつがえていると、相手陣営からは的中した際の「よーし!」という声援が上がり、静寂を打ち破った。一瞬動揺したが、すぐに気持ちを静め、放った矢はまっすぐ的に突き刺さった。
残る3本も的中させて「皆中」を決め、1点差の接戦を制するのに大きく貢献した。「今まで弓道をやってきてよかった」と流した涙の裏には、これまでの悔しさと、克服に取り組んできた日々があった。
悔しさを乗り越えて
友人の吉田藍選手(3年)らとともに、高校に入ってから弓道を始めた。ただ、大会が近づくと的中率が悪くなる癖があり、団体メンバーの部内選抜で漏れることが続いた。昨年12月の選抜大会でチームは優勝したものの、自身はその舞台に立てなかった。
悔しさとともに「最後の総体はみんなと一緒に弓道をしたい」という気持ちがあふれた。それまでも指摘されてきた「矢を放つ前のためが短い」という課題に正面から向き合うことにした。射形改善に向け、練習を繰り返した。結果、県大会を前に団体メンバー入りを果たすことができた。
決勝では、最後の射手「落ち」を務めた吉田選手も皆中させるなど、チーム全員でつかみとった悲願の日本一。「このチームで戦えるのは最後。みんなで出られて、優勝できて、本当にうれしい」(津田啓生)



