ホッケー女子日本代表「さくらジャパン」は、愛知・名古屋アジア大会(読売新聞社協賛)で1次リーグ5試合を戦い、4勝1敗でB組2位となり、30日の準決勝に進出した。チームの目標は優勝国に与えられるロサンゼルス五輪の出場権獲得で、守備の要でチームの支柱でもある鈴木美結選手(27)(ソニーHC)も闘志を燃やしている。
ホッケーとの出会いとDF転向
鈴木選手がホッケーを始めたのは小学3年生の時。当時は小牧市に住んでいたが、「ホッケーのまち」の各務原市で開かれた体験会に兄と参加し、兄が夢中になったことがきっかけで、家族で同市に引っ越し、鈴木選手も競技を始めた。
高校はホッケー強豪校の岐阜県立岐阜各務野高に進学。高校時代はMFとしてチームの司令塔を務めたが、時速100キロを超えるボールを怖がらずにプレーできるメンタルの強さを買われ、大学でDFに転向した。
チームを引っ張る鈴木選手
国際大会の経験は豊富だが、これまで日本代表を率いてきた主力選手の多くがパリ五輪後に引退し、今大会では鈴木選手がチームをリードする役割を担う。「守備から勢いがつくチームなので、自分が引っ張っていく」と語り、初戦のインドネシア戦ではゲームキャプテンを務め、相手を完封し、自らも2得点を挙げた。
チームは1次リーグ5試合で23得点4失点と好調だが、準決勝の相手は世界ランク4位の中国で、同11位の日本にとっては格上となる。鈴木選手は「(4位だった)前回のアジア大会は個人的に満足できる結果じゃなかった。今回は地元での試合で親や友達も見に来てくれる。なんとしても結果を残したい」と大一番への意気込みを語った。
立岩選手も決勝進出へ意気込み
さくらジャパンの一員で、鈴木選手と同じ県立岐阜各務野高卒の立岩奈那子選手(27)(ソニーHC)は、1次リーグを終えた後、読売新聞の取材に応じた。チームは1位通過はできなかったものの、敗戦したインド戦でチームとして足りない部分を見つめ直すことができたという。地元開催で普段よりも緊張感があったが、「多くの人が日本を応援してくれた。国内リーグでは見たことがないぐらい観客席が埋まっていてうれしい」と話した。
次戦の中国戦については「応援に応え、準決勝の中国に勝てるようチーム一丸となって頑張る」と意気込んでいる。