愛知・名古屋アジア大会のカヌー・スラローム女子カヤックシングル決勝で、伊藤くるみ(極洋)が金メダルを獲得した。フィニッシュ直後は金メダル獲得に気付かず、河原で喜ぶスタッフから結果を聞いて両手で顔を覆い、「夢なんじゃないか」と語った。
準決勝で全体トップ、ペナルティーなし
この種目の第一人者は、オリンピックに3大会連続で出場している矢沢亜季(システックス)だ。この日午前の準決勝で「攻めないと」と挑んだ伊藤は、先に終えた矢沢の記録を上回り、全体トップで通過。ゲートに触れるペナルティーもなかった。
決勝は最終8番目に登場した。他の選手の状況は耳に入れず、「自分らしさ全開」の気持ちを保ち、重圧を乗り越えた。
杭州大会の悔しさから3年越しの雪辱
2023年の杭州アジア大会は、同じ種目の決勝で途中棄権だった。スタート直後に舟へ右ひじを強打し、尺骨神経まひで力が入らなくなった。「その前の大会で矢沢選手が金メダルを取ったのに、自分が連覇できなかった」と悔やんでいた。
3年越しの雪辱を果たした伊藤は、次に自身初となるオリンピックの舞台をめざす。