頭部死球の小和田選手、復帰の裏で問われる現場の脳振盪対応
頭部死球の小和田選手、復帰の裏で問われる現場の脳振盪対応

甲子園の記者席で、ハッとする場面があった。16日の3回戦で佐野日大の指名打者、小和田和輝が頭部付近に死球を受け、しばらくうずくまってしまった。その後、自力でベンチに戻った後、試合に復帰し、打席に立った。

「ボールは肩に当たってから、耳の後ろに」

試合後、話を聞いてみた。「ボールは肩に当たってから、耳の後ろに当たった。直撃ではなかった」。うずくまっていたのは、耳の痛みからだったという。ベンチ裏では、患部を冷やしながら、医師による目の検査や、質問への応答による認知の確認なども行われたという。「脳に異常はない」と判断され、試合に戻った。大きな事故につながらず、ひとまず胸をなで下ろした。

記憶がないまま復帰した選手も

ただ、これまでの取材では、こんな証言をした選手もいる。過去の公式戦で頭部死球を受け、その後数分間の記憶がないにもかかわらず、すぐに試合に復帰したという。脳振盪が強く疑われる症状だった。

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地方大会や練習試合では医師がいないこともある。そうすると、選手たちの安全を守るのは、現場の指導者となる。頭部外傷に対する理解は十分だろうか。

近年、スポーツの現場で脳に障害が残るケースが相次いでいる。まずは休ませる——その原則が、高校野球の現場にも広く浸透することが求められる。

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