全国高校総体(インターハイ)は3日、新たにアーチェリーと剣道が始まり、計9競技が6府県で行われた。剣道女子団体で、東奥義塾高校(青森)の橋本華選手は、前回覇者で過去に6連覇の記録を持つ中村学園(福岡)と対戦。予選2試合目で、チームの総本数が1本差で迎えた。
橋本選手は「ここで勝てれば勢いに乗るチャンスだ。絶対に勝ちの一本を取る」と全くひるまなかった。互いに一歩も譲らない展開の中、相手の両腕が上がってできた一瞬の隙を見逃さず、面に向かって勢いよく打ち込み「一本」の旗が上がった。
チームは総本数1差で惜敗
しかし、チームは惜しくも総本数が1少なく、予選で敗退。試合後は「自分がもう一本取れていたら」と顔を覆って泣きじゃくった。
橋本選手は茨城県出身で、幼稚園年中の頃に両親と兄2人の影響で剣道を始めた。一本を取った時の爽快感と、礼儀作法を大切にする理念に魅せられたという。中学時代に全国大会で団体優勝を果たし、高校でも日本一を取りたいと東奥義塾に進学。複数校の練習を見学した中で、顧問や部員の熱の入り方に最も胸を打たれた。
この2年間磨き続けてきたのは、手数を増やすよりもしっかり狙って打つこと。この日の一本にその成果が出た。伊藤敏哉監督も「東奥義塾の剣道だった」とたたえた。
今回は悔しい結果に終わったが、まだ来年がある。「今度こそ頂点に立つ」と涙を拭った。



