アジア競技大会のビーチバレー女子日本代表に選ばれた松本恋選手(28)と穏選手(26)が、所属するジェイアール東海高島屋(名古屋市中村区)で取材に応じた。2人は愛知県犬山市出身の姉妹選手で、父親の健一さんが2020年に姉妹のために同市内に作ったコートで練習を重ねてきた。5月に行われたジャパンツアー第1戦名古屋大会では、上位2チームにアジア大会出場権が与えられる中で準優勝した。
開幕を前にした心境
19日に開幕するアジア大会を前に、恋選手は「出場権を獲得してからはずっと楽しみで、やることをやるだけなので、早くやりたいって感じです」と話す。穏選手も「自分たちのやってきたことを早く出したいなっていう気持ちが強いです」と意気込みを見せた。
5月の代表選考会では、恋選手は「会社も地元、自分たちも地元出身なので絶対に出場したかった。決まる前が一番しんどかった」と振り返る。穏選手は「初めてプレッシャーを感じました。なるようにしかならないという感じでやってきたんですけど、初めて勝たなきゃいけないと、違うものを背負って戦いました。初めての経験でした」と語った。
姉妹ならではの強みと葛藤
ビーチバレーを始めたきっかけについて、恋選手は「父が高校の時に、『ビーチバレーというのがあるよ』と教えてくれ、オリンピック種目というのも知って、(姉妹)2人でできるのもいいなって思いました。オリンピックを目指そうと(穏選手の卒業を)2年待って始めました」と説明する。
姉妹でプレーする難しさについては、穏選手が「感情を素直に出せる分、出し過ぎちゃう。よく衝突しますね」と明かす。戦術面では「口に出す方と、態度に出す方。口で強いのが、私。基本的に戦術は私が考えますが、それがなかなかできないタイプで、(恋選手は)考えてないけど(直感で)できるタイプです」と話す。
互いの好きなところについて、恋選手は「直してほしいところはいっぱいある。でも、バレーのことなら、穏の技術はピカイチだと思います」と評価。穏選手は「潮風に当たりながらプレーするので、髪が傷んでいる選手が多いんですけど、恋の髪はきれいです」と話した。
金メダルと五輪への目標
アジア大会と将来の目標について、恋選手は「いい成績を残して、ランキングで(2年後の)ロサンゼルスオリンピックの出場権を獲得したいと思います。アジア大会は金メダルを取ります」と宣言。穏選手も「目標はその二つです。アジア大会、頑張ります。金メダルを取ります」と続けた。
2人はママさんバレー選手だった母親の影響で、小学5年と3年でインドアのバレーを始めた。誠信高時代は恋選手がエースアタッカーとして、穏選手はオールラウンダーとして活躍。2026年4月にジェイアール東海高島屋へ入社した。ジャパンツアー初優勝は21年11月の沖縄大会で、全日本選手権は23年に初優勝し、今季は2年連続3度目の優勝を果たした。国内ランキング(8月31日現在)は恋選手が1位、穏選手が2位につけている。
両親の支えについて、恋選手は「(両親には)感謝しかない」と話す。穏選手は「言いたいことを言えるのは家族の良い点ですが、甘えも出てしまう」と語り、家族一丸となってアジアの頂点を目指す。



