広島は八回、小園の適時打で追い付き、延長十二回、ファビアンのソロでサヨナラ勝ち。巨人はダルベックの3ランで優位に立ったが、救援陣が踏ん張れなかった。
巨人、救援陣が崩れる
シーズン前半を首位で折り返した巨人の橋上監督代行が、好調の要因に挙げていたのが、ブルペンの奮闘だった。僅差の終盤をしのぎ、勝利に導いてきたチームの原動力。その救援陣が踏ん張れなかった。
一回にダルベックの3ランで幸先良く先行したものの、後が続かなかった。先発の山崎が粘ってリードは保っていたが、監督代行は「次の1点が取れずに(流れを)完全に引き寄せられない。終盤、投手に重圧がかかる」と見ていた。
逆転負けの要因
3点リードの七回、山崎が満塁のピンチを作って降板すると、後を継いだ船迫がファビアンに2点打を打たれて1点差。八回には田中瑛が先頭の秋山に三塁打を許し、小園の内野安打で追いつかれた。そして、3―3の十二回。ベンチは守護神のマルティネスを投入したが、二死からファビアンにサヨナラ本塁打を浴び、逆転負けを喫した。
巨人が首位争いをできている要因に、接戦での強さがある。2点差以内の試合での勝敗は、この日の負けを含めても、33勝23敗と10の勝ち越し。総得点数がリーグ下位にとどまるチームの勝負強さは、勝ちパターンの投手を始めとした強固な救援陣に支えられている。
救援陣の奮戦に期待
右肘関節痛で離脱した大勢はファーム調整を余儀なくされており、台所事情は決して楽ではない。ブルペンのリーダー格、中川は言う。「今日は今日。明日に集中しなければならないということは、みんな分かっている。同じような展開になったら、勝ち切れるようにやるだけ」。勝負の8月を乗り切るには、救援陣の更なる奮戦が欠かせない。(平山一有)
ファビアン、会心の一振り
広島のファビアンが延長十二回二死、中堅左へサヨナラソロを放った。打線が終盤に追いつく粘りを見せ、救援陣の7投手全員が無失点でつないだ後、初球を捉える会心の一振りで締めくくった。「初球から積極的にいくことを考えていた。(マルティネスは)すごく球の速い投手。力まず体の反応だけ、しっかりしようと思った」と興奮さめやらぬ様子で振り返った。



