銀行員が貯金局の債券宣伝を批判、撤収求める投書
銀行員が貯金局の債券宣伝を批判、撤収求める

1940年9月13日付の投書で、一銀行員が貯金局の広報誌「貯金局だより」9月号に掲載された債券勧奨記事を強く批判し、同号の撤収を求めている。

債券と銀行預金の比較に反発

投書者は、同誌の「債券勧奨万歳問答」で、銀行定期預金の利回りが税引き後で甲種2分9厘7毛、乙種3分6毛にとどまり、利下げの可能性にも言及して債券を優位に宣伝している点を問題視。「貯金局ともあろうものが、斯かる非協同的な排他的な、独善的な、功利的な主張を敢えて宣伝するということは、時局協同精神高揚を要する場合に凡そ不当である」と述べている。

銀行の国策協力を軽視か

その上で「時局下、銀行業の国策に対する協力的存在については、よもや当局は識らぬでもあるまい」と指摘し、債券販売を貯金局の専売と断じる姿勢を疑問視。民間生命保険では他社比較の勧誘が厳禁されている例を挙げ、立場を逆にした場合の不公平さを訴えている。

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投書は「宜しくこの9月号は断じて撤収さるべきであり、斯かる歪められた指導者原理は、仮令官製と雖も許さるべきではあるまい」と結論づけている。

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