第108回全国高校野球選手権徳島大会(徳島県高野連など主催)は20日、徳島市庄町のむつみスタジアムで2回戦2試合が行われ、ベスト8が出揃った。春夏通算43度の甲子園出場を誇る徳島商は板野に0-1で敗れ、4年ぶりの8強入りを逃した。板野は投手戦を制し、徳島北は延長十回タイブレイクの末に小松島を4-3で下した。
板野、エース藤谷の救援で1点守り切る
板野は四回、安芸の二塁打と藤谷の犠打で好機を作り、亀甲の犠飛で先制。先発の森本が七回途中まで無失点と好投し、救援したエース藤谷も再三のピンチをしのいで、この1点を守り切った。徳島商は七回一死満塁、八回は無死満塁の得点機を作ったが、攻めきれず投手陣を援護できなかった。
徳島商・広常内野手「ここで負けるつもりはなかった」
徳島商の広常虎輝内野手(3年)は、1点を追う八回に右前打で好機を広げたが、得点には至らず、九回は次打者席で試合終了を迎えた。「ここで負けるつもりはなかった」と唇をかんだ。広常は春夏通算43度の甲子園出場を誇る徳島商で1年から戦力となり、副主将として臨んだ今夏は3番を任されていた。城東との初戦では2安打2打点で存在感を示し、二塁の守りでも仲間を鼓舞。4番で主将の矢野がプレーで引っ張るのに対し、冷静な目配りでもチームを支えた。
矢野とは小学6年からの付き合いで、練習試合で走塁を見た時に「こいつと野球をしたい」と直感。中学で同じクラブチームに誘い、ともに徳島商に進学して「1年からベンチ入りし、甲子園に行く」と誓いを立てた。しかし甲子園は遠く、昨夏は準決勝で敗退。悔し泣きする矢野を「一から頑張ろう」と励ました。矢野は「ちゃらんぽらんな僕を支え、道を正してくれる存在」と信頼を寄せていた。広常は「助け合ってここまでこれた。ついてきてくれたみんなにも感謝している」と話し、こぼれそうになる涙をこらえながら前を向いた。
徳島北、延長タイブレイクで撫養が決勝打
徳島北は一回、4番撫養の適時打などで2点を先制して優位に試合を進め、タイブレイクの延長十回、撫養が決勝の適時打を放った。先発の上田は137球で完投した。小松島は四回に西川、八回に中川が適時打を放ち、2度追いつく粘りを見せたが、勝ち越すことができなかった。
小松島、守備で成長示すも涙
小松島は守備で成長の跡を示した。タイブレイクの延長十回、相手の送りバントを阻止し、二塁への強い打球もさばいて二死にこぎつけた。ここで徳島北の左打者、4番撫養を迎え、一塁手の守備位置を深くして備えたが、相手の打球スピードが上回り、一、二塁間を破られて失点。直後には捕手の馬着が邪飛をダイビングキャッチして最少失点でしのいだ。夏を勝ち抜くため、延長タイブレイクを想定した練習も重ねてきたという。最後の打者となった馬着は「十回をしのいで、自分が打って勝ちたかった。本当に悔しい」と泣いたが、無失策で試合を終え、福岡監督は「3年生は入学当時から守備が課題だった。粘り強く守り戦ってくれた」とたたえた。
21日は休養日で、22日は準々決勝2試合が行われる。



