全国高校野球地方大会は28日、6大会で決勝が行われ、全49代表が出そろった。高川学園(山口)は接戦を制して3季連続の甲子園。福山(広島)が春夏通じて初の甲子園切符をつかみ、享栄(愛知)は31年ぶりの出場を決めた。履正社(大阪)、仙台育英(宮城)、中京(岐阜)も出場を決めた。
エース木下、降板からの再登板
137球を投げた準決勝から中1日。高川学園のエース木下が二回につかまった。二死から四球と連打で2点を奪われると三回にも一死二塁から適時打を浴びて降板。右翼の守備へ回った。
試合前、松本監督から「最後のマウンドに立つのはお前だぞ」と声をかけられていた木下。「もう一度、マウンドに上がらないといけない」。エースとしての責任を果たすため、「守備から流れを変えてやろう」と気持ちを入れ替えた。
守備で流れを変え、再びマウンドへ
四回、先頭打者の右前への打球を飛び込んで好捕すると、味方が逆転した直後の六回も、先頭の右翼線への安打で、中継に入った内野手へ好返球を見せて三塁での刺殺に貢献。さらには再登板に向け、攻撃の合間にブルペンに入って準備を進めていた。
2点リードの八回一死一、二塁、リベンジの機会がやってきた。二回に安打を打たれた打者2人を立て続けに抑えると、九回もマウンドへ。最後の打者を全て直球の3球三振で締め、背番号1を中心に歓喜の輪ができた。
「チームを日本一に」
「チームを日本一に導けるようなピッチングをします」と力を込めた木下。その言葉に、覚悟が感じられた。



