岐阜大会決勝で中京のエース鈴木悠悟が初回に先制の適時二塁打を放ち、投げても9回を一人で投げきる大車輪の活躍でチームを甲子園へ導いた。
初回の攻防が明暗を分ける
大垣日大の先発竹岡大貴は準決勝で136球を投げてから中1日での登板。監督の高橋正明は「状態は良い」と送り出し、竹岡も「自分が無失点に抑える」と意気込んだが、直球の制球が定まらず一死から四球で走者を許した。
打席には中京の3番・鈴木。試合前、中京の監督今村陽一は「ベルト付近のボールを打て」と指示。先頭打者で打ち取られたものの、左翼に鋭いライナーを放った角谷将から「直球、打てるぞ」と背中を押された。相手バッテリーは外角中心の配球を狙ったが、2球目の直球が真ん中高めに入り、「うまく反応できた」と鈴木。バットを一閃すると打球は左中間を破り、走者が先制のホームを踏んだ。二塁に到達した鈴木は塁上でガッツポーズを繰り出した。
鈴木、投打で大車輪
鈴木は三回と七回にも安打を放ち、打撃でも貢献。投げては9回を完投し、最後の打者の打球が左翼手のグラブに収まると右手を天に突き上げ、マウンドに集まった仲間と喜びを分かち合った。プロ野球の球団スカウトが「運動能力が高く、投打のバランスが良い」と評価する逸材だ。
悲願の甲子園出場を勝ち取った右腕は「ベストパフォーマンスを出して優勝する」と力強く誓った。



