夏の高校野球三重大会、菰野と高田が接戦制す 松阪工15年ぶり16強
夏の高校野球三重大会 菰野・高田が勝利 松阪工16強

津田学園がコールド勝ち、菰野と高田も勝利

夏の高校野球三重大会は19日、4球場で2回戦計8試合が行われた。昨夏覇者の津田学園は伊勢工から11点を奪い、七回コールドで勝利。昨夏ベスト4の菰野は久居との接戦を5―4で制し、高田は延長戦の末、4―1で四日市商を破った。この日で3回戦に出場する16チームが出そろい、3回戦8試合は21日に行われる予定。

松阪工、15年ぶりベスト16 監督の意識改革が実る

松阪工は2011年大会以来、15年ぶりのベスト16入りを決めた。就任2年目の牧野友博監督の意識改革が浸透してきたようだ。チームは昨年まで4年連続で初戦敗退だった。「どうせ僕らなんて……」という甲子園を目指す球児としては「蚊帳の外」という意識を取り払った。

春大会が終わった5月には、部員同士で本音をぶつけ合う場を設けた。「うちの投手はボールが先行するとすぐ四球にしてしまう」「独りよがりはダメだ。もっと仲間を頼ろう」――。膝を突き合わせて語り合い、溝口寛大主将(3年)は「意識が高まった」と感じたという。決勝戦で三重に敗れた2006年が最高成績だが、「それは過去の話」と主将。選手たちは皆、創立124年の学校の歴史に「甲子園出場」という文字を刻みたいと意気込む。牧野監督も「子供たちの願いをかなえるのが僕の仕事」と背中を押す。

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高田が延長戦制す 四日市商エース奮闘も涙

高田は四日市商との延長戦を4―1で制した。四日市商の和田清太郎投手(3年)は四回に2番手で登板すると、武器の直球で相手打者を押し込み、九回までの6イニングを無失点に抑えた。しかし、延長十回のピンチでは外角寄りの厳しいコースを狙ったが、左前に運ばれて失点。さらにピンチの場面で仲間がマウンドに集まり、主将の佐藤蒼真選手(3年)に「いい球行っている」と励まされ、気持ちを奮い立たせたが、この後さらに2失点。その裏チームは得点できず、高校最後の夏が終わった。

和田投手は昨夏の県大会も経験しているが、最も成長したのは最上級生となった今春の地区予選大会後。主戦投手がけがをし、チームは投手陣を立て直す必要があった。「自分が主戦で投げないといけない」と奮起。初めこそ思うように結果が出なかったが、九回まで投げきる体力をつけ、球速もあげようと、週2回の走り込みでは1時間、坂道を上ったりタイヤを引いたりした。筋トレや食事量を増やして筋肉量を増加させ、パワーを向上させた地道な努力が認められ、今夏、背番号「1」を任された。

延長十回は1点を失った後、さらに失点を重ねたことを悔やんだ。「(1失点後)気持ちは切り替えられたが、体力不足でコントロールのミスが増えてしまった」。卒業後は大学で野球を続ける。「(大学では)まずは主戦で投げること。さらに日本一を取れるように努力したい」と語った。(西川莉紗)

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