第108回全国高校野球選手権京都大会は、立命館宇治が2年連続で決勝に進んだ鳥羽を打ち崩し、3年ぶり5度目の夏の甲子園出場を決めて幕を閉じた。75校71チームが熱戦を繰り広げた。
盤石の投打
立命館宇治は6試合で複数の投手を投入。中心となったのは3試合に登板した右腕エース・中尾理佑投手だ。140キロ台の速球を武器に、4回戦の日星戦では八回途中まで投げて10奪三振。決勝では六回途中まで投げ、10安打を浴びながらも要所を締めて3失点に抑えた。4回戦以降、各試合1失策と手堅い守備も光った。
もう一つの要因は、江原雅登主将を中心に計60安打54得点の強力打線。準々決勝の福知山成美戦では同点の九回、連続四球から中軸の増沢裕星選手からの5連打で5点を奪った。決勝でも同点の八回に四球から打者10人の攻撃で7点を挙げるなど、好機を逃さない勝負強さを見せた。
鳥羽の健闘
鳥羽はエース・正村翔太投手を軸に、谷内盛悟、毛利太雅両投手の継投でノーシードから勝ち上がった。準々決勝では昨秋と今春の府大会を制した龍谷大平安を撃破。準決勝の京都両洋戦では8盗塁と連続スクイズなど小技を絡めて勝利したが、決勝では立命館宇治の投手陣に重久善健主将ら中軸を無安打に抑えられ、11年ぶりの夏の甲子園出場を逃した。
波乱の展開
今大会は強豪校が早々に姿を消した。甲子園出場経験のある京都外大西は京都翔英に3安打に封じられ、4回戦でコールド負け。京都国際は悪送球が失点につながり、打線も散発6安打と湿って京都翔英に敗れ、龍谷大平安とともに準々決勝で敗退。3連覇はかなわなかった。
甲子園へ意気込み
30日には宇治市のグラウンドで練習が行われ、選手らが甲子園に向けて意気込みを語った。江原主将は「京都大会を通して諦めない姿勢が出てきて、後半戦で勝負をかけるスタイルが定着してきた」と振り返り、「ヒットが出なくてもチームワークで1点を取ることにこだわっていきたい」と力を込めた。里井祥吾監督は「選手のコンディション回復に努めている。(初戦敗退した)3年前は悔しい思いをしたので、気持ちを切らさず走りきりたい」と語った。
夏の甲子園は8月5日に阪神甲子園球場で開幕する。



