鳴門渦潮が2年ぶりV、26安打の打撃戦制す ラストシーンは「漫画のよう」
鳴門渦潮が2年ぶりV、26安打の打撃戦 ラストシーンは「漫画のよう」

第108回全国高校野球選手権徳島大会は27日、徳島市のむつみスタジアムで決勝が行われ、鳴門渦潮が阿南光に7-4で勝利し、2年ぶり9度目の夏の甲子園出場を決めた。両チーム合わせて26安打を記録した打撃戦となった。

鳴門渦潮は一回に先制を許したが、その裏に山本の中前打と敵失で同点に追いつく。三回には西村、西丸の連続二塁打で勝ち越し、四、五回にも得点を重ねた。六回には西内の三塁打を足がかりに横沢の内野安打と山本の中前打で2点を挙げ、リードを広げた。

先発の西村は11安打を許しながらも要所を締め、153球の熱投。球数調整で七回から一旦降板したが、八回から再登板して相手打線を抑えた。打っても勝ち越しのきっかけとなる二塁打を放つなど活躍した。

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「漫画のような結末」で歓喜

九回二死一塁、阿南光・前田の打球はセンターフライ。投手の西村がボールを見守る中、風の影響で中堅の西丸が捕り損ねるが、右翼の荒井がカバーして素早く送球。中継プレーで本塁を狙った走者をタッチアウトにし、試合終了。森監督は「漫画のような結末」と表現した。

西村は一回に押し出し四球で先制を許したが、二死満塁を三振で切り抜けると、二回も二死満塁のピンチで阿南光の4番・幸坂を中飛に打ち取るなど、粘りの投球を見せた。計746球を投げ抜き、「序盤は体が重かったが、後半にかけて気持ちが乗っていくタイプ」と笑顔で振り返った。

阿南光、あと一歩届かず

阿南光は一回に村本の押し出し四球で先制。五回に1点、七回には松本と前田の連続適時打で2点を返した。14安打を放ったが、3失策が失点につながった。佐藤柊平主将は「この仲間で野球ができたことが何よりうれしかった」と話した。

阿南光は秋の県大会優勝、四国大会準優勝で選抜大会に出場したが、中京大中京に敗戦。その後、打撃強化に取り組み、夏の大会では4試合で48安打30得点を記録した。佐藤主将は「打って取り返したい」と意気込んだが、七回の好機で投ゴロに倒れ、天を仰いだ。

両監督のコメント

鳴門渦潮・森恭仁監督:「試合ごとに選手は成長し、リードされても心が折れなくなった。甲子園では投手の西村を中心にロースコアに持っていきたい」

阿南光・高橋徳監督:「送球エラーなど普段通りのプレーができない場面もあったが、最後まで粘り強く戦ってくれた。選手たちをたたえたい」

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