享栄が31年ぶりの優勝を果たした第108回全国高校野球愛知大会。決勝は春の県大会を制した享栄と、3年ぶりの甲子園を目指す愛工大名電の対戦となった。平日にもかかわらず、バンテリンドームナゴヤには大勢の観客が集まった。
享栄は準決勝までの道のりで、ノーシードから勝ち上がった選抜大会ベスト4の中京大中京と5回戦で激突。中京大中京の先発・安藤歩叶投手から2点を奪い、終盤に追加点を加えた。リリーフした上江滝拓未投手が五回以降を無失点に抑え、接戦を制した。この勝利で弾みがつき、準々決勝以降も難敵を破った。
投打の安定感
享栄の投手陣は全6試合で2失点以内に抑える安定ぶり。変則右腕の上江滝投手は大会5試合に登板し、25回2/3を投げて失点は2、21三振を奪った。左腕の近藤優投手や中軸の坂本亮太投手も安定した投球を見せ、二遊間の竹内泉汰選手(2年)と早川来輝選手(3年)の守備が投手陣を支えた。
打撃陣では1番の藤井陽斗選手が打率4割、3番の森迫煌斗選手も3割超を記録。決勝では1点を追う四回に藤井選手が四球で出塁し、森迫選手の適時二塁打と坂本投手の適時打で逆転に成功した。
バンテリンドームでの熱戦
今大会は、今秋に県内で開かれるアジア・アジアパラ競技大会の影響で、準決勝と決勝がバンテリンドームナゴヤで行われた。ドームでの開催は2007年以来19年ぶり。当初予定になかった外野席も開放され、27日の準決勝2試合にはのべ約1万6000人、28日の決勝には約1万7000人が来場した。
公立校の健闘
ベスト16に残った公立校は5校。千種は甲子園経験のある私学にサヨナラ勝ちし、西尾東はシード校相手に1点差まで迫った。名古屋南、刈谷工科、三好も健闘。ベスト32の刈谷北はシード校に敗れたものの、主戦の出雲暖人投手(3年)が九回まで無失点に抑える好投を見せた。



