享栄が31年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。愛知大会決勝で愛工大名電を4-1で破った。4回、4番指名打者の坂本が勝ち越しの右前適時打を放った。
坂本は3ボール1ストライクから真ん中の直球を捉えた。「投手心理だと四球は出したくない。甘い球が来たら振ろう。そう考えていた」と振り返る。
チームは三回まで三者凡退が続いたが、四回に四球と犠打で好機を広げ、森迫の適時二塁打で同点とした。なお一死二塁で打席に入った坂本が勝ち越した。
大藤監督の指導
かつて中京大中京を率いて全国制覇の経験もある享栄の大藤監督は、大一番の難しさと愛工大名電の手ごわさをよく知っていた。試合前に「ピンチは何回もあるぞ。チャンスは少ないが、来た時は一気にいこうな」と選手に説いた。その言葉をナインが体現した。
坂本はこの1年、フリー打撃などに時間を割き、生きた球への反応を磨いた。チーム全体で練習から実戦を強く意識してきた成果だ。打線は4安打で4得点と効率よく攻め、守備は最後まで集中力が高かった。
完投した上江滝も粘り強かった。大藤監督は「練習してきたことが生きた」と評価した。
この日は他にも福山(広島)が春夏通じて初の甲子園、高川学園(山口)が3季連続、履正社(大阪)、仙台育英(宮城)、中京(岐阜)が出場を決めた。全49代表が出そろい、8月5日開幕の全国選手権は1日にオンライン抽選で組み合わせが決まる。
享栄は1928年創部の私立校。OBに中日の大島洋平、オリックスの東松快征、元中日の近藤真市さんらがいる。



