第108回全国高校野球選手権大会の決勝が22日、甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われ、智弁和歌山(和歌山)と健大高崎(群馬)の対戦に大観衆が集まった。アルプス席を埋めた両校の応援団やファンらは、懸命にプレーする球児に声援を送った。
開門前から長蛇の列、期待を胸に
球場前では、大一番を観戦しようと午前8時半の開門前から多くの人が列を作った。夫婦で来場した群馬県桐生市の会社員、星野直紀さん(42)は「初めて甲子園で決勝戦を見るので楽しみ。智弁和歌山は打撃、健大高崎は守備がいい」と期待を語った。
智弁和歌山アルプス席、人文字で鼓舞
一塁側の智弁和歌山アルプス席では、校名の頭文字「C」の大きな人文字が揺れた。全校生徒約850人がバス28台で駆けつけ、選手の一投一打に応援の声をからした。
準決勝で本塁打を放った楠本龍生選手(3年)の母、真弓さん(49)は、試合前にLINEで意気込みのメッセージを受け取ったといい、「これまですごく努力してきた。成長したみんなが、一丸になってほしい」と力を込めた。生徒会長の宮本祐宇さん(2年)は「大舞台で活躍できるのは誰もが経験できることじゃない。悔いのないプレーをしてほしい」と語った。
健大高崎アルプス席、青いメガホンで応援
三塁側アルプス席では、健大高崎の応援団がチームカラーの青色のメガホンを懸命に振った。卒業生や保護者らを含む計1800人が見守った。
2024年の選抜でエースとして優勝に導いたプロ野球・オリックス・バファローズの佐藤龍月投手(19)は「健大の新しい歴史を作っている後輩の頑張りを応援でサポートしたい」と話した。4番・佐藤麻恩選手(3年)の兄、詩恩さん(23)は、別の高校から出場予定だった選抜がコロナ禍で中止になった経験から「自慢の弟が、自分に代わって決勝の舞台まできてくれてうれしい」とエールを送った。



