第108回全国高校野球選手権東・西東京大会 関東一が総合力で圧勝し3年連続11度目の甲子園出場 八王子実践が下克上で初優勝
第108回全国高校野球選手権東・西東京大会 関東一と八王子実践が甲子園へ

第108回全国高校野球選手権の東・西東京大会は27日に全日程を終え、東は関東一が3年連続11度目の甲子園出場を決め、西は八王子実践が初優勝を飾った。両校の戦いぶりを中心に今大会を振り返る。

東東京大会:関東一が盤石の強さ

東東京大会では、関東一が圧倒的な力を示して優勝した。6試合で72得点を挙げ、4試合がコールド勝ち。攻撃では全試合で着実に加点し、井口瑛太主将は打率6割超、本塁打2本と打線を牽引した。投手陣は左腕の石井翔投手が決勝など3試合を完投し、右腕の高橋友朔投手は2試合に先発して9イニングを投げ無安打に抑えた。守備では6試合で失策わずか1と堅実さが光った。

4年ぶりの優勝を狙った二松学舎大付は、ノーシードから決勝まで勝ち上がり、小高稜真、川島連十の両左腕を軸に投手陣が好投。佐南健生捕手が2試合連続本塁打を放つなど打線も奮闘した。今春選抜出場の帝京は準決勝敗退。目代龍之介選手を中心に5試合で7本塁打を記録したが、投手陣が安定しなかった。初の4強入りを果たした目黒日大は、片平達丈投手が2回戦でノーヒットノーランを達成し、3試合連続延長タイブレイク勝ちを見せる粘りを見せた。都立勢では田園調布と小山台が16強入りし、小山台は帝京と熱戦を繰り広げた。

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「東東京の全ての高校の思いを背負って、一戦一戦自分たちらしく戦っていきたい」。関東一の井口主将は優勝直後に力強く語った。125チームの思いを託された関東一ナインの甲子園での躍動が期待される。(宮川徹也)

西東京大会:八王子実践が下克上で初優勝

西東京大会では、八王子実践が第2シードの佼成学園や創価などの強豪を次々と破り、初の甲子園切符を手にした。第1シードの国士舘は初戦で敗退し、波乱の展開となった。八王子実践の持ち味は切れ目のない打線で、4回戦の日大鶴ヶ丘戦では3-7の劣勢から九回に打者一巡の猛攻で一挙6点を奪う大逆転を演じた。全6試合のチーム打率は3割5分超、本塁打は0本ながら、中軸に加え下位打線の8、9番打者の打率が3割5分から4割台と相手投手に脅威を与えた。

投手陣は、ナックルカーブが得意なエース塚原翔太投手が3試合を完投し、大崩れしない粘り強い投球を見せた。野手から転向した奥山慎太郎投手は140キロ近い直球で決勝でも先発を任され、急成長を遂げた。ノーシードから決勝に進んだ創価は、2回戦で国士舘を破り勢いに乗り、平井勇征、川久保頼太両投手が低めに集める丁寧な投球で相手打線を翻弄した。

今大会では、早稲田実と八王子の甲子園経験校同士の対戦や、昨夏決勝の再現となった日大三と東海大菅生の準々決勝では九回に劇的な逆転3点本塁打が飛び出すなど、見応えのある試合が続いた。シード校8校中7校が4強に進めず、下克上の激戦を物語った。

強豪校がひしめく西東京大会を勝ち上がり、初めて甲子園の土を踏む八王子実践。実績と誇りを胸に、全国にその名をとどろかせ、聖地に新たな歴史の一ページを刻むことが期待される。(大津杜都)

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