第108回全国高校野球選手権大会は6日、1回戦が行われ、神村学園が東筑を5-1で下した。1点を追う三回、3球で同点に追いつき、そのまま突き放す完勝だった。
神村学園が甲子園の「強豪校」と呼ばれるようになった分岐点は、第105回(2023年)の夏。初の4強入りを果たした。小田大介監督は「初めて選手主導で『一球、一点にこだわる野球をしましょう』と言い始めた」と振り返る。
先輩たちが築いた「つなぐ野球」
翌年も準決勝に進出し、神村学園は全国区に。早瀬朔(阪神)や今岡拓夢(西武)らプロ注目の選手も輩出した。ただ、今夏のチームについて、「スター選手はいない」と小田監督。それでも4年連続で甲子園にやってきた。理由は明快だ。「先輩たちが築いてきた『つなぐ野球』を受け継いでいる」
この日、1点を追う三回に本領を発揮した。1死から梶山侑孜、川崎怜央の連打で一、二塁。ともに初球を捉えた。続く森友も初球を左前へ。わずか3球で同点とし、さらに相手の暴投で勝ち越し。バント失敗もあったが、終わってみれば完勝だった。
3年前の分岐点から公式戦負けなし
福岡出身の森友は、2年連続4強入りした神村学園をテレビで見て入学を決めた。「先輩後輩に関係なく、厳しく言い合えるチームだから強くなれる」と語る。主将の梶山は「歴代の先輩が甲子園に導いてくれたおかげで、またこの舞台に来たいと頑張れた」と話す。
分岐点となった3年前の夏から、鹿児島県内では公式戦負けなし。強みは、積み上げてきた実績と一球への集中力。今夏、県勢初の全国制覇をつかみとる。



