投手戦を制し初優勝
第108回全国高校野球選手権大会の西東京大会決勝が26日、神宮球場で行われ、八王子実践が創価を1-0で下し、初優勝を果たした。八王子実践は春夏通じて初めての甲子園出場となる。
八王子実践のエース塚原翔太投手(3年)は、九回裏一死一、二塁のピンチでマウンドに上がった。河本ロバート監督から「心中するなら塚原と」と言われての起用だった。ナックルカーブを軸に組み立て、最後の打者をレフトへのフライに打ち取ると、駆け寄るナインと指で「1」を突き上げて優勝を祝った。
河本監督直伝のナックルカーブ
塚原投手は中3の春、雨天練習中に現れた河本監督と出会い、「チームを強くするために力を貸してほしい」と握手を交わし、入部を決めた。河本監督には米大リーグ傘下のチームで投手としてプレーした経験があり、塚原投手は「勝ち抜くなら、曲がりの大きな変化球があるといい」と勧められ、ナックルカーブをマンツーマンで習得した。ボールの指の掛け方からリリースまで徹底的に指導され、監督との距離も縮まり、「ロバートさん」と呼ぶようになった。
最後の夏大会、塚原投手は監督直伝のナックルカーブで幾度となくチームを救ってきた。この日はベンチで「いつでも行く準備はできている」と何度も監督に視線を送っていた。試合後は「支えてくれたロバートさんには感謝しかない」と語った。



