第108回全国高校野球選手権福岡大会は、投打で粘り強さを見せた東筑が9年ぶり7度目の夏の甲子園切符を獲得し幕を閉じた。熱戦が繰り広げられた今大会を振り返る。
東筑、強力打線と手堅い守備で古豪復活
2017年以来の快挙となる東筑は、6試合のうち4試合で先制。6試合で計39得点の強力打線と手堅い守備で古豪の底力を示した。主戦で最速140キロ後半の右腕・深町光生投手は5試合で計22奪三振、自責点4と好投。当初は指名打者として起用され、その後、先発投手の後を継いでマウンドに立つパターンが安定感を増した。
打線では、準決勝の九回一死で逆転の2点適時二塁打を放った主将・平山護選手、決勝の希望が丘戦で3点適時三塁打を放った河野咲郎選手らが活躍した。
希望が丘、初の決勝進出で準優勝
準優勝の希望が丘は今大会が初の決勝進出だった。主戦の渡辺佑大投手は5試合で計42奪三振、自責点6と力投した。準決勝の延長十回に大量得点の火ぶたを切った月川息吹選手や準々決勝の福岡大大濠戦で4打数4安打を見せた主将の仲一晟選手らの活躍も目立った。
2強体制に風穴、公立勢も健闘
福岡大会は21~25年の過去5回、西日本短大付、九州国際大付のいずれかが優勝する「2強体制」が続いてきた。今回の決勝は、古豪・東筑と実力をつけてきた希望が丘の対決となり、2強体制に風穴を開けた。8強に公立勢3校が勝ち上がり、公立勢の優勝は17年の東筑以来。小倉、八女工のほか、新宮の藤井悠貴投手は2回戦で15奪三振、苅田工は2回戦で延長タイブレイクのサヨナラ勝ちを収めるなど、球場を沸かせた。
甲子園へ、東筑の意気込み
全国大会は8月5日に兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。東筑は1996年夏以来の初戦突破を目指している。山下聖士監督は「これまでの戦い方を甲子園でも続けていく」と語り、平山主将は「福岡で戦った高校の思いも胸に、守備から流れを作ってまずは1勝したい」と意気込んでいる。



