近畿2府4県を中心に開催される全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)で、ハンドボール女子に複数校による合同チームが県代表として初出場する。少子化による競技人口の減少を背景に、ハンドボールなど9競技で合同チームの出場が認められており、合同チームの県代表は全競技通じて初めてとなる。
メンバーは「ミスなく、自分たちのやってきたことを最大限に出したい」と意気込む。
6校14選手で構成
ハンドボールはキーパーを含めて7人で競技するが、部員集めに悩む高校は少なくない。県内ではインターハイ常連校だった添上が部員不足に陥り、2019年頃から県内の複数校との合同チームで活動している。2023年度から合同チームのインターハイ出場が可能になり、今大会のハンドボールでは奈良を含め3県から合同チームが出場する。
奈良の合同チームは、県立の添上、生駒、奈良、法隆寺国際と私立の奈良女子、奈良大付の6校計14人で構成。中学でハンドボールを経験しながら、進学先で部活動がままならなかった生徒らが平日3日と土日曜に集まり、限られた時間で練習を積んできた。
中心選手と練習内容
チームの中心は、主将を務める3年児島莉音選手(添上)と、2年田渕一花選手(添上)。児島選手は攻撃の際、ゴール前で相手チームと競り合いながらプレーするポストで、田渕選手は得点源となるレフトバックだ。左利きで球の速さもある2年中川花選手(生駒)に、キーパーの3年腰原佳奈選手(生駒)の堅守も光る。
個人で基礎練習を徹底してきた。サイドステップなどフットワークの練習に加え、試合を想定し、動きながらのキャッチボールにも取り組んできた。7月下旬に行われた合同練習では、三つに分かれた所から選手が走り出し、二つのボールを回すキャッチボールや、3対3に分かれた攻守の練習で汗を流した。練習の最後には、腰を落としてボールを転がしたり、あおむけの姿勢から体を持ち上げて進んだりして、足腰や体幹を鍛えた。
県予選を突破し本番へ
インターハイ県予選決勝リーグでは、田渕選手がけがをするアクシデントに見舞われたが、声を出し合い、攻守に奮闘して勝ちきった。児島選手は「試合前は不安もあったし、試合中の記憶もあまりないくらいだが、楽しくプレーできた」と振り返る。小林稔監督も「一番大事な時に一番いい試合ができた。こちらが驚くようなプレーもあり、選手が成長した」とたたえる。
「明るくて楽しいチーム」と選手は口をそろえる。上下関係も学校も関係なく、「ハンドボールが好きで、一生懸命取り組む選手が集まった」と小林監督。児島選手は「みんなでパスをつないで、つないで打つシュートに気持ちがこもるし、そこが競技の楽しいところ。本番では自分たちの試合展開に持ち込みたい」と力を込めた。
初戦は8月11日、福島県代表と埼玉県代表の勝者と五條市上野公園総合体育館(シダーアリーナ)で対戦する。



