台風25号から1週間、千葉・神奈川で14人死亡 浸水続く佐倉市で100歳の命つないだ救助
台風25号から1週間、千葉・神奈川で14人死亡 佐倉で100歳救助

台風25号が関東地方に最接近してから28日で1週間がたった。千葉、神奈川両県ではこれまでに14人の死亡が確認された。台風26号も近づくなか、特に住宅の浸水や土砂崩れによるライフラインの寸断が激しかった地域では、いつ元のくらしに戻れるか見通せない人が多くいる。

印旛沼に注ぐ高崎川の氾濫で300棟以上が床上浸水

印旛沼につながる高崎川の氾濫で、300棟以上が床上浸水した千葉県佐倉市。JR佐倉駅近くに住む女性(75)は28日、浸水した家の後片付けをしていた。

「また浸水するかもしれない。もうここに住めないんじゃないかな」と諦めた様子で語った。

ベッド同士をタオルで結び、声をかけ続けた一夜

女性宅の浸水は22日午前1時半ごろに始まり、8月の豪雨の水位の2倍を超えて床上約90センチにまでなった。介護している母親(100)と1階で並んで寝ていたが、ベッドごと持ち上げられたという。ベッド同士をタオルで結んで「絶対に諦めちゃダメ」と母親に声をかけ続け、朝になってようやく救急隊にボートで救助された。

自宅は8月の豪雨でも被災し、床やキッチン、トイレをリフォームし、家電を買い替えたばかりだった。

命は助かったが、今後の生活の見通しは立たず

女性は疲れた様子を見せつつ「命があっただけよかった」と振り返った。母親は介護施設で過ごしており、女性もしばらくはホテル暮らしを続けている。家の漏電もわかり、今後の生活の見通しは立っていないという。

台風25号では、房総半島を中心に広い範囲で被害が続いている。