愛媛県今治市は11月、今治港と市役所を結ぶ県道「広小路」で社会実験を実施する。中央部の車道を芝生広場とし、代わりに側道を車の通行スペースにする。市は広小路をにぎわいづくりの拠点とする再整備を検討しており、社会実験の結果を分析し、今年度中に再整備の方針をまとめる。
にぎわい創出に向けた4案のうち「中央緑道案」を検証
市は、空き店舗が目立つ中心市街地の活性化に向けて住民や関係者と協議を重ね、昨年、将来像を示した「市中心市街地グランドデザイン」を策定した。その中で、広小路をにぎわいの重要な場所と位置づけ、「新たなまちの顔となる街路への再整備を検討する」とした。
そこで、再整備に向け、〈1〉両側の歩道を広げる〈2〉車道を北側に寄せる〈3〉車道を南側に寄せる〈4〉中央部を広げて緑地にする――の4案を検討しており、今回の社会実験では〈4〉の「中央緑道案」を検証する。
期間は11月9日から22日まで、遊具やキッチンカーも
期間は11月9~22日の2週間で、区間は市役所前の交差点から今治港までの約600メートル。中央部の車道に人工芝を敷いて広場とし、遊具を置くほか、子供用の二輪車「ストライダー」やスケートボードを楽しめるスペースを設け、キッチンカーも出店する。
住民からは交通や騒音、ごみへの懸念も
一方、地元からは懸念が出ている。市が8月に開いた住民説明会では「交通に支障が出ないか」「夜間の騒音やごみが増えるのではないか」といった不安の声が寄せられた。
社会実験では、人が集まる効果、整備に向けた課題などを検証する。事業費は2800万円。市魅力都市創生課は「課題を明確にするのが狙いで、案ありきではない」とし、社会実験の後、住民の意見を聞く場を設けるなどし、再整備を進めるとしている。



