高橋克典、豊川稲荷東京別院「大岡祭」に参加 忠相への思い語る
高橋克典、豊川稲荷東京別院「大岡祭」に参加 忠相への思い語る

俳優の高橋克典さんが22日、東京・元赤坂の豊川稲荷東京別院で行われた秋季大祭「大岡祭」に参加した。この日は大岡廟の前で執り行われた「大岡公報恩供養」に参列し、自身が演じる大岡越前守忠相公に静かに手を合わせた。

「大岡祭」とは

「大岡祭」は、江戸時代の名奉行として知られる大岡越前守忠相公への報恩感謝と供養を捧げる、豊川稲荷東京別院の秋季大祭。大岡忠相公は、生涯の守護神として愛知県豊川市の豊川閣妙厳寺から豊川だ枳尼真天(だきにしんてん)を自身の屋敷に勧請したとされ、これが現在の豊川稲荷東京別院のルーツとなっている。

高橋克典さんのコメント

高橋さんは、6日からNHK BS・BSP4Kで放送中のBS時代劇『大岡越前9』で大岡忠相公を演じている。大岡忠相公を演じることへの思いについて、次のように語った。

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「大岡忠相公を演じさせていただけることを、とても光栄に思っています。大岡忠相公というと、清廉潔白で、温かい心を持ち、『罪を憎んで人を憎まず』という姿勢を貫いた名奉行というイメージがあります。しかし、要職にありながら、自らの中に確固たる価値観を持ち、物事の本質を見極める判断力、決断する力、そして何より、その決断によって影響を受ける人々の暮らしや心にまで思いを巡らせることのできる人だったのではないかと感じています。もちろん、大岡越前といえば加藤剛さんが築かれた圧倒的なイメージがあります。その素晴らしさを大切にしながら、今の時代にこの作品を演じるからこそ、時には厳しく、それでも根底には『人々を守る』という強い意志を持った忠相でありたいと思っています」

役を通して感じる忠相の人物像

役を通して感じている忠相の人物像については、次のように述べた。

「大岡忠相というと、どうしても加藤剛さんをはじめ、これまで演じてこられた先輩方が築いた『名奉行』のイメージが強くあります。ただ、さまざまな文献に触れていくと、若い頃には世の中の在り方に翻弄されたり、それに抗ったり、迷いや弱さを抱えていたのではないかと思わせる部分も見えてきます。だからこそ、ただ『法がこうだから』と線を引くのではなく、その向こうにいる人間の心を見ようとする。そして、人が人を裁くことの難しさに悩み続ける。忠相自身にも弱さがあり、一人の人間であるという意識は、市井に生きる人々と何ら変わらなかったのではないかと思います。むしろ、自分が生まれ育った環境や立場さえ、どこかで問い続けていた人なのではないでしょうか。そういう、とても人間らしい人物だったからこそ、人の弱さや痛みに目を向けることができたのではないか。単なる『名奉行』の形式美だけではない、迷いも弱さも抱えながら、それでも人を守るために決断する――そんな一人の人間としての忠相像を作っていけたらと思っています」

大岡祭に参加した感想

大岡祭への参加は今年で3年目となる。高橋さんは感想を次のように語った。

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「大岡祭への参列は、今年で3年目になります。こうして忠相公ゆかりの場所で手を合わせると、ご本人をとても身近に感じますし、自然と襟を正す思いになります。心身を清く、潔く保ち、単にエンターテインメントとして一人の人物を演じるということだけではなく、実在した方の人生や思いをお預かりしているような気持ちで、かつエンターテイメント性のある大岡忠相という役にこれからも向き合っていきたいと思っています」