高知市開発「いきいき百歳体操」県内外で広がる 高齢者の筋力向上に効果
高知市開発「いきいき百歳体操」県内外で広がる 高齢者の筋力向上に効果

高知市が開発した介護予防のための「いきいき百歳体操」が、県内外で広がりを見せている。一人ひとりに合わせて調整した重りを用いて筋力を鍛えることができ、体も軽くなるなどと好評だ。高齢者の社会参加につなげる狙いもあり、県外の多くの自治体でも導入されている。

開発の経緯と特徴

「いきいき百歳体操」は、高知市が2002年に要介護の高齢者らが自分たちが望む生活を送れるようにと、米国国立老化医学研究所が推奨するプログラムを参考に開発した。

220グラムの重りを手首や足首に巻き付け、腕や膝を曲げ伸ばしする動作を繰り返す。重りは1本から最大10本まで自分の状態に合わせて調整でき、継続することで筋力の向上が期待できる。3か月のモデル事業では参加者に効果が確認され、各地で導入されるようになった。「椅子から立ち上がるのが楽になった」などの声も寄せられている。

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県内外での普及状況

現在、高知市内では362か所の会場で行われ、昨年7月1日時点で6331人が参加。2021年時点では全国43都道府県で行われていた。

体操を実施する大半の会場では、椅子に座って口の周りや舌を動かし、口腔機能の向上を図る「かみかみ百歳体操」も行うなど、加齢で心身の機能が衰える「フレイル」予防にも力を入れている。

参加者の声と交流の大切さ

高知市鴨部の市西部健康福祉センターでは週に2回ほど行われており、11日には約50人が参加した。同センターでは毎回、重りの本数や運動ごとの「きつさ」などを記録している。

同センターで体操を指導する地域有志の女性(86)は「百歳体操は筋肉の衰えを防ぐことはもちろん、参加者同士の交流が増えることも大切」と強調。「参加者らは体操を通じて、食事会をするなど地域のつながりが増えてきている」と話す。

参加者の女性(81)は「退職後は家に居る時間が長く、体の調子も良くなかったが、体操に参加したことで今は調子が良い。会場で知り合いの顔を見るとほっとする」と語った。この日、初めて参加した男性(76)は「2か月入院して体力の衰えを感じたから参加した。効果もありそうだし雰囲気も良いので続けて参加したい」と意気込んでいた。

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