防災の日、島根県内で地震想定訓練 避難所運営や救助手順確認
防災の日、島根県内で地震想定訓練 避難所運営や救助手順確認

「防災の日」の1日、県内でも地震を想定した防災訓練が行われた。今年1月に県東部を震源とする地震が発生し、今夏には「令和8年熊本地震」や千葉豪雨が発生するなど災害が続いたことから、参加者は避難所開設や救助活動などの手順を入念に確認した。

出雲市で避難所運営や車中泊対応を確認

出雲市は、宍道湖南方断層を震源とする震度5強の地震で家屋の倒壊により多くの避難者が発生したと想定した訓練を実施。災害対策本部を含め関係団体や住民ら約280人が参加した。

市総合体育館での避難所開設・運営訓練では、避難者役の住民が地区ごとに避難所運営班の案内に従い、配慮が必要かなどを尋ねるチェックリストに記入。車中泊希望者には保健師が駐車場で健康状態を聞き取り、エコノミークラス症候群や熱中症を防ぐため、小まめに体を動かし水分補給するよう助言した。

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ペット連れを想定した訓練もあり、ペットのぬいぐるみが入ったケージに飼い主の連絡先を記した札を取り付け、屋外の日陰に避難させた。館内では段ボールベッドや簡易トイレを組み立てる実演も行われ、参加者同士が協力しながら空間の広さを確認した。

段ボールベッドを組み立てた同市西林木町の高橋智恵子さん(79)は「安定感や強度があるので、災害時も大丈夫だと感じた。実際に体を動かして手順を確認できたので、万が一に生かしたい」と話した。

特養で福祉避難所の開設訓練

出雲市矢野町の特別養護老人ホームもくもく苑では、高齢者や障害者など要配慮者を受け入れる福祉避難所の開設訓練があった。市からの電話要請を受け、広い空間のある地域交流ホームに福祉避難所を開設。室内には事前に組み立てたパーティションと段ボールベッドが設置され、ワゴン車で到着した要配慮者と支援者役の市職員が居心地を確かめた。

福祉避難所の運営は市の担当職員が担う。同苑の中村忠司施設長(50)は「入所者の対応があるので、福祉避難所の運営を市に任せられるのはありがたい。パーティションと段ボールベッドも簡単に用意でき、訓練して良かった」と話していた。

松江市で孤立想定の救助・搬送訓練

松江市美保関町の七類港では、宍道断層帯を震源とする震度6強の地震で道路が寸断され、七類地区が孤立したと想定した訓練が行われ、県警や境海上保安部、七類自治会などの約30人が参加した。

訓練では、県警のバイク部隊やドローンによる情報収集、県警機動隊が負傷者役の自治会員を担架で公民館から運び出し、港に停泊した海上保安庁の船に乗せるまでの手順を確認。県警のヘリコプターで負傷者役をつり上げる「ホイスト救助」も実演された。

訓練を企画・立案した県警危機管理対策室の米原豊樹室長補佐は「日頃からの備えがないと、いざという時に冷静な対応ができない。今回の訓練が、県民にも防災について考えるきっかけになればうれしい」と話した。

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