熊本県宇城市の避難所で、新型コロナウイルスへの感染が確認された。熊本地震の被災地では断水が続く地域もあり、2日も8000人以上が避難所に身を寄せている。
感染者が出た避難所を運営する市職員によると、1日に体調不良を訴えた70歳代の女性が病院で陽性と確認され、入院。翌2日に退院し、濃厚接触者の家族2人とともに福祉避難所へ移ったという。
「隔離できる部屋は1室のみ」
女性がいた避難所では消毒を行い、2時間ごとに換気している。市職員は「間仕切りはなく、避難者は雑魚寝をしている。発熱などの症状がある人を隔離できる部屋も1室しかなく、感染防止には限界がある」と話した。
避難中の男性(68)は「暑くて息苦しいが、予防のためにもマスクをつけて過ごしたい」と述べた。
過去の災害でも集団感染
多くの人が密集しやすい避難所では、新型コロナやインフルエンザ、感染性胃腸炎といった感染症が広がりやすい。2011年の東日本大震災では、避難所でノロウイルスやインフルエンザなどの集団感染が発生した。
2020年の九州豪雨では、避難所運営の職員の新型コロナ感染が判明し、熊本県は接触した可能性がある避難者ら数百人の検査に追われた。感染を恐れて自宅にとどまる人もいたという。
県が呼びかけ
厚生労働省は避難所での感染症対策として、手洗いやアルコールでの手指消毒、居住区域での土足禁止、食べ物を手で直接触らないことなどを挙げている。
熊本県の担当者は「断水地域では、除菌シートなどで清潔を保つよう心がける必要がある。せきの際はマスク、ハンカチで口を押さえ、定期的な換気も行ってほしい」と呼びかけている。



