広西チワン族自治区で洪水被害拡大、死者39人に
中国南部の広西チワン族自治区で発生した洪水により、死者が39人に達し、依然として9人が行方不明となっている。国営メディアが9日に伝えた。住民らは家屋の片付け作業に追われているが、週末には新たな台風が接近しており、復旧活動に影を落としている。
六藍ダム決壊で26人死亡、救助活動続く
国営通信社の新華社によると、六藍ダムの決壊により少なくとも26人が死亡し、7人が行方不明となっている。AFPの記者は、警察の検問所を通過して六藍村へ向かう多数のトラックや救助車両を目撃した。地元住民の話では、六藍ダムだけでなく、甘棠の町にある別の小さな貯水池も決壊したという。
甘棠の住民、泥水との闘い
甘棠では、多くの住人が家から泥水をかき出し、家具などが通りに積み上げられていた。外の木製椅子に座っていた男性たちのグループは、洪水がどれほど高い位置まで達したかを振り返っていた。洪水で足を負傷した男性は、「水が2階まで達したのはこれが初めてです」とAFPに語った。
六藍村の現状:泥に覆われた街
8日にAFPが六藍村を訪れた際、水は引いていたものの、通りや家々は厚い泥に覆われていた。住民らは変わり果てた自宅の片付けに追われており、ショベルカーを使って壊れた家財道具をすくい上げる姿も見られた。貯水池からの水は今も川を激しく流れており、救助隊は大型ドローンを使って、対岸に取り残された人々に食料や物資を運んでいた。
孤立状態の独田村、600人が避難
中国中央テレビ(CCTV)が9日に伝えたところによると、貯水池の隣に位置する独田村の住民600人は避難しているものの、他の地域から孤立した状態にあるという。
台風9号接近、さらなる大雨の恐れ
住民が片付けを始める中、中国東部には台風9号(アジア名:バービー)が接近しており、さらなる大雨が降る恐れがある。国営メディアの報道によると、スーパー台風から勢力を弱めた台風9号は、11日に台湾に上陸または付近を通過し、同日夜に福建省や浙江省の沿岸部に上陸する見通しだ。CCTVは国立気象センターの情報として、台風9号は今後3日間にわたって中国北部および北東部に「激しい豪雨から猛烈な豪雨」をもたらす見込みであると付け加えた。



