イタリア南部バーコリにあるバイア港。船底がガラス張りの観光用ボートで沖合に出ると、海底に幾何学模様のモザイクの床が現れた。「古代ローマ時代の有力者の紋章だと言われています」。ガイドの説明に乗客らは沸いた。
バイアはローマ時代、カエサルやアウグストゥス、ネロら権力者の温泉別荘地として栄えたが、今は大半が海に沈み、観光名所となっている。その原因は火山による緩やかな地盤の上下運動「ブラディサイズム」だ。
カンピ・フレグレイのカルデラと噴火の歴史
あたり一帯はカンピ・フレグレイ(フレグレイ平野)と呼ばれる直径10キロ超のカルデラで、十万年前から大規模な噴火が何度も起きている。東に約25キロ行くと、ポンペイ遺跡で知られるベズビオ火山があるが、規模ではカンピ・フレグレイが圧倒している。
ここでは、中身が熱せられる…
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